作中には、RCサクセションや矢沢がよく出てくるが、、重松清が一番好きなのは浜田省吾ではないか。主人公グループの通う学校は校名こそ明かされないが、明らかに呉三津田高校。そう、いわずと知れた浜田省吾の母校である。
それに、題名「ビフォアラン」というのがいかにも浜田省吾的と思うのはうがちすぎか。
作品的には、第5章がお薦め。
高校時代チームスポーツをやっていた方は、最後に負けたときのことを思い出されるのではないか。
現在のシゲマツを彷彿とさせる文章がそこかしこに見られるので、探しながら読むも一興。
ビフォア・ラン (幻冬舎文庫)
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「ぼく」を取り巻く環境はあまりにも平凡だ。このまんま、心に傷を負わないままぼくは大人になっていくのだろうか。そんなある日、ぼくは授業で「トラウマ」という言葉に遭遇する。自ら「トラウマ」を作り出すために、ぼくたちは同級生の「まゆみ」を殺すことにする―――。
重松清衝撃のデビュー作。青少年の青春や、それにともなう痛み、爽快さ、そういったものを鮮やかに描く作家に彼を超えるものはそうそういないだろう。なんでもデビュー作というものは読んでみたいものだ。そこには作者の原点がある。荒削りで、誠実な原点が。重松清にももちろんあった。本人も言及しているものの、それはなかなか荒削りだった。しかし、人がデビューするというのは大きなエネルギーが必要なものだ。この作品も、エネルギーに満ち溢れていた。『トラウマ』が主題なのかと思いきや、いろいろな、青春を経験したことのあるものならばなじみのあるキーワードがテンポよく登場する。しかしどことなく荒削りなのだ。100ページくらいまでは「こんなもんかあ」という感じなのだが、そこらあたりから話は転がりだす。200ページくらいまで読めば「ああ、これが重松だあ」とファンは思うことだろう。原点がそこにあるのだ。まあ、読めばわかる。これが重松作品だと、ファンならば、気付くだろう。
重松清衝撃のデビュー作。青少年の青春や、それにともなう痛み、爽快さ、そういったものを鮮やかに描く作家に彼を超えるものはそうそういないだろう。なんでもデビュー作というものは読んでみたいものだ。そこには作者の原点がある。荒削りで、誠実な原点が。重松清にももちろんあった。本人も言及しているものの、それはなかなか荒削りだった。しかし、人がデビューするというのは大きなエネルギーが必要なものだ。この作品も、エネルギーに満ち溢れていた。『トラウマ』が主題なのかと思いきや、いろいろな、青春を経験したことのあるものならばなじみのあるキーワードがテンポよく登場する。しかしどことなく荒削りなのだ。100ページくらいまでは「こんなもんかあ」という感じなのだが、そこらあたりから話は転がりだす。200ページくらいまで読めば「ああ、これが重松だあ」とファンは思うことだろう。原点がそこにあるのだ。まあ、読めばわかる。これが重松作品だと、ファンならば、気付くだろう。
重松清のデビュー作。
デビュー作なのにすでに完成された作家のような文章。
やはり、なるべくしてなったという感じです。
同じ学年に自殺者が出ると、その学年の卒業式には雪が降る・・・・。
そんな伝説が残る学校に在学する生徒たちの
約1年間を描いている。
優、誠一、洋介の3人はまゆみという同級生を勝手に
自殺したことにして、トラウマを抱えようとする。
しかし、その本人が現れ、
挙句に優と恋人であることを宣言してしまう。
そこから優とまゆみ、そして優の幼馴染紀子との
奇妙な三角関係が始まる。
精神を病んでしまったまゆみと
自分を嫌いな紀子、
そしてその二人を心配しつつ
自分の大学受験にも頭を悩ませている優。
その結末は・・・
高校生が背負うにはあまりにも過酷な最後・・・。
最後が切ないです。
どうして重松清はここまで
切ない物語が書けるのか・・・ほんとに不思議です。
切ないけれど、
だからといって不幸な人たちを突き放さない、
きっと物語の続きはHappy Endを迎えてくれるんじゃないだろうか、という
期待も持たせてくれる、
ほんと、そんな不思議な作家です。
デビュー作なのにすでに完成された作家のような文章。
やはり、なるべくしてなったという感じです。
同じ学年に自殺者が出ると、その学年の卒業式には雪が降る・・・・。
そんな伝説が残る学校に在学する生徒たちの
約1年間を描いている。
優、誠一、洋介の3人はまゆみという同級生を勝手に
自殺したことにして、トラウマを抱えようとする。
しかし、その本人が現れ、
挙句に優と恋人であることを宣言してしまう。
そこから優とまゆみ、そして優の幼馴染紀子との
奇妙な三角関係が始まる。
精神を病んでしまったまゆみと
自分を嫌いな紀子、
そしてその二人を心配しつつ
自分の大学受験にも頭を悩ませている優。
その結末は・・・
高校生が背負うにはあまりにも過酷な最後・・・。
最後が切ないです。
どうして重松清はここまで
切ない物語が書けるのか・・・ほんとに不思議です。
切ないけれど、
だからといって不幸な人たちを突き放さない、
きっと物語の続きはHappy Endを迎えてくれるんじゃないだろうか、という
期待も持たせてくれる、
ほんと、そんな不思議な作家です。
重松清の本を読もうと思い立って、まずはデビュー作からかなと。「青春」とか、「家族」とかについて書く人だとは知ってたけど、この作品は完全に「青春」。 高校生の主人公「優」は自分の平凡さに嫌気がさし、二人の友達と連れ立ってトラウマ作りに出かける。そこから物語はこじれていって・・・。 実際これだけ若者の視点に立って、同世代の読者を共感させるのはすごい。それだけその時代の経験が豊富なのか、繊細で細かな心情の変化まで描き出している。 また、描かれている内容は、「かっこわるい青春」。登場する高校生は、大人ぶりながらもどこか稚拙で青くささが漂う。主人公は自分に足りないものを無理に作ろうとするあまり空回りする。 そんな彼らを見ながら、半ば呆れながらも心の中では応援してしまう。 重松清をしっかりと印象付けた作品だった。
直木賞受賞前は文庫ですら断裁に廻った、くらい売れなっかった(らしい)
現存最高の書き手のひとり”重松清”。
この処女作は青春をラスト以外は完全に、青春にしている、最高傑作のひとつだ。出色すぎる会話と箴言の数々の中から、此の帯を抽出した編集者の方にも賛美を送りたい一作。
必読。
現存最高の書き手のひとり”重松清”。
この処女作は青春をラスト以外は完全に、青春にしている、最高傑作のひとつだ。出色すぎる会話と箴言の数々の中から、此の帯を抽出した編集者の方にも賛美を送りたい一作。
必読。



