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バッテリー (教育画劇の創作文学)
あさの あつこ佐藤 真紀子
価格: ¥1,470 (税込)

単行本
出版社: 教育画劇
発売日: 1996/12
ISBN: 487692581X
おすすめ度:4.0
Amazon ランキング: 60462位
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不満が残る作品ではあるが、荒廃した世相に対する一服の清涼剤となったのであろう
小学卒業後の春休み、岡山の田舎に転校した天才ピッチャーの卵の巧の精神的成長を中心に、病弱ながら天才的閃きを見せる弟の青波、巧と「バッテリー」を組む豪等を中心に若者の群像を描いた作品。この時点では、シリーズ化は考えていなかったろう。

巧は自信家で傲岸不遜。己の力だけで夢を叶えられると思っている。一方、豪は篤実な性格で、巧の実力を認め、巧の弱点である自己中心型性格を解きほぐそうとする。また、青波は自分と異なる強い巧に憧れているが、記述の中に巧を上回る天才的才能がある事が仄めかされる。また、巧達の祖父が元甲子園優勝監督と言うのはご都合主義だが、この祖父のアドバイスで、病弱な青波が野球を楽しもうとしたり、豪を初めとするチームのメンバが純粋に野球を楽しんでいる様に、巧も仲間との協調の大切さを自覚して行くと言う清新なストーリー。

私の印象では、登場人物の年齢設定が二年は低いと感じるが如何か。小学六年生でこの心理描写はないだろう。また、作者が野球に関して詳しくないのは明らかだが、如何にも野球のシーンが少なくかつ限定された場面しか描かれていない点に不満が残る。また、ドラマツルギーとして、受験に絡み豪の母親等が悪役になるのだが、顔を合わせて見ると結局は良い人で、良い人ばかりの物語になっているのである。「バッテリー」と言う題名からは外れるが、私は青波がもっと活躍を見せると思っていた。

その後のブームからして、荒廃した世相に対する一服の清涼剤となったのであろう。
無理
2巻まで読みました。それ以上は無理でした。

描写が「いかにも」って感じの感覚に訴えかけるような作品なので、
その手の作品が苦手の方にはお勧めできません。

2巻までの感想ですが、それぞれの人物の性格が良くも悪くもストレートすぎて
私の心には響きませんでした。
この年代の男の子には必ず「性」への葛藤やアイデンティティーの
不一致に対する悩みがつきものだと思います。それがないから全体的に嘘臭い。
野球のプレーの表現もとても陳腐なものでした。

これよりも五木寛之氏の「青春の門」を読んだ方がよっぽど後の人生で
ためになるよ。
野球好きにはオススメできない
ストイックなまでに自らの投球を追い求める巧、純真な少年の青波など、キャラは確かに魅力的。
特に巧の、どこから湧き出てくるのか、底の知れないマウンドへの渇望は中々のもの。タイプは違うが「おおきく振りかぶって」の三橋となんとなくかぶる部分がある。

でも、だからこそ腹立たしいのが、肝心の作者が野球をないがしろにしている点です。
ぶっちゃけ、巧が情熱を燃やすのは、野球じゃなくても成り立ってしまうと思うんです、この作品。それがもの凄く不満。
作者は野球を通じて巧という少年を描こうとしている。だったら、その野球をもっと生かしたらどうなのか。というか、生かすのが筋でしょう。
三巻まで読んだけど、正直な話、作者は大して野球を好きではないのではないか? と感じました。ネットで見てると、どうやらその通りみたいですね。
なんにせよ、あまりに野球の描写が酷い。

関係ないけど、腹立たしいといえば、これも既出ですが、この一巻の三浦しをんの解説です。腹立たしいを通り越して呆れると言うか。
この程度の観察眼と考察力しか持ってない人が、本当に直木賞作家なのか? 
もしウケを狙って書いてるなら、滑りすぎでしょう。
図書館のすぐれちゃんも推薦
わかりやすく読みやすいですね!
あの朝日新聞や福島中央テレビで特集紹介された図書館のすぐれちゃん、真珠書院、あがさクリスマスも推薦していました。
読後感はよいが、やや収拾されない部分も…
ある天才ピッチャーと彼を支えるキャッチャー(同級生)の物語。天才ならではの狷介さで周囲との間に軋轢を産みながらも、才能ゆえに人を魅了する主人公のキャラクターは魅力的。世の中には努力で太刀打ちのできない才能というものがあるけれど、実力差が明確に結果に結びつくスポーツの世界ではそれは残酷なことだと思う。
ただ、一方でストーリーがそれに偏りすぎているような気がして、弟や祖父といった魅力的なキャラクターが描かれているのに、彼らとの関わりが十分に描かれていないように思える。兄とは別の才能を秘めていそうな弟、彼がどう成長するのか。肉親であると同時に野球人として主人公を見つめる祖父は主人公の成長にどう影響を与えるのか。友人との関係はどう発展するのか。比較して語られることの多い「一瞬の風になれ」と比べると、小説としての完成度はやや劣るように思える。ただ、もともと児童向けに書かれたとあって、読みやすい文章なので、一度読み始めたら一気に読める。



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