ロードバイク欲しさにレースにエントリーし、なりゆきから南雲デンキ
ジュニアクラブ練習生となる洋。しかしそこは、し烈な生き残り競争を
繰り広げる少年たちの戦いの場だった。
「自分はただ自転車が好きなだけだ」
抜群の才能を持ちながら、ジュニアクラブになじめず、周りから浮いてしまい
ついに自らドロップアウトしてしまう洋。
ここまでが第1部。
第2部は、洋がまた自転車レースに戻ってくるまでを描く。
第1部が素晴しかった。
しのぎを削る少年たちをここまで生々しく描けるとは。感動的ですらあった。
彼らの情熱に比べ、確かに洋は甘すぎる。ドロップアウトしてしまうのも
当然だろう。
しかし、第2部がいただけない。
本来は、この第2部が見せ場のはず。とうぜん洋が復活するまでもがき苦しむさまを
描くのかな、と思っていたがそうでもなく、なんとなくレースに戻ってきてしまった。
ドロップアウトした状態から彼は何も変わっていない。強くなったわけでも、自分自身を
深く見つめ直したわけでもなく、新たなモチベーションを得たわけでもない。
戦う為に戻って来なければ。そして、ライバルたちと同等の情熱を持たなければ。
今のまま「本気」のライバルたちと競い合っても、またドロップアウトするだけだよ。
セカンドウィンド〈1〉 (ピュアフル文庫)
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ロードレースを知っている人間が書いたという香りはしない。サクリファイスのほうがまだどんでん返しが面白い。なんともいえない物足りなさで終わってしまった。
ヒルクライムをする主人公たちには山が用意されているが、物語の山場がいまいちわからない。もう少し、ストーリー展開にリズムがあってもいいのではと思った。
あと、登場人物の位置づけがべた過ぎるのでは。
バッテリーの中から出てきたような、自転車に反対する頑固な祖父。きっと自転車選手だったのだろうという先が読めてしまいそうな、ありがちな失踪した父親。それに恐らく初恋をするであろう幼馴染。構図がべた。新鮮味を出してほしい。
ヒルクライムをする主人公たちには山が用意されているが、物語の山場がいまいちわからない。もう少し、ストーリー展開にリズムがあってもいいのではと思った。
あと、登場人物の位置づけがべた過ぎるのでは。
バッテリーの中から出てきたような、自転車に反対する頑固な祖父。きっと自転車選手だったのだろうという先が読めてしまいそうな、ありがちな失踪した父親。それに恐らく初恋をするであろう幼馴染。構図がべた。新鮮味を出してほしい。
主人公は町はずれ山間の「村」に住む中学生。じいさんと二人暮らし。自転車が好きで、郵便配達のチャリを「競売」で買って楽しんでいる。じいさんは自転車を買ったことに激しく怒ったとあるが、ここでなんとなく気づいてしまう。不在の父が自転車関係者だと。勇者の血をひている特別な主人公というわけだ。物語は主人公が自転車を楽しんでいる時に、レースクラブの選手から「邪魔だ」という言葉とともに投げつけられたペットボトルから始まる。怒った主人公・洋はその選手を追いかける…という、ガンダムでいうところの巻き込まれ型戦闘シーンから始まる素晴らしい演出だ。その後いろいろあって洋はそのレーサーが所属するロードレースクラブの練習生になる。そこで読者は主人公と共に「自転車レース業界」を体験していくことになる。この流れもとても入っていきやすく、クラブのなかの人間関係のドラマも展開し、グイグイと読まされてしまった。
王道のスポ根の展開を見せながら、キャラクターはそれぞれデフォルメされているが一辺倒なキャラではなく、それぞれ味わい深い。ライバルのクラブ選手三人、ヒルクライムで友達になる岳、女教師山田もなかなかいいキャラだ(なぜか仲間由紀恵を連想した)。
洋は練習生としてクラブに参加しながら、ことあるごとに対立する今泉とタイムトライアルで賭をする。負けたほうがクラブを去る、と。このレースも見応えがある。さらにいいのはレース後だ。スポーツの本当の美しさを見事に教えてくれる。風と、仲間と、愛する自転車と。。そして物語は第二部へと進む。これ以上は野暮なので書かないが、僕としては「自転車の入り口」しても、単純に良質なフィクションとしてもこの本に出会えて良かった。もっと世間でおすすめされていい本だろうと思う。
王道のスポ根の展開を見せながら、キャラクターはそれぞれデフォルメされているが一辺倒なキャラではなく、それぞれ味わい深い。ライバルのクラブ選手三人、ヒルクライムで友達になる岳、女教師山田もなかなかいいキャラだ(なぜか仲間由紀恵を連想した)。
洋は練習生としてクラブに参加しながら、ことあるごとに対立する今泉とタイムトライアルで賭をする。負けたほうがクラブを去る、と。このレースも見応えがある。さらにいいのはレース後だ。スポーツの本当の美しさを見事に教えてくれる。風と、仲間と、愛する自転車と。。そして物語は第二部へと進む。これ以上は野暮なので書かないが、僕としては「自転車の入り口」しても、単純に良質なフィクションとしてもこの本に出会えて良かった。もっと世間でおすすめされていい本だろうと思う。
小説としての内容は”薄”と言えるかもしれないが、”自転車に乗りたい””ハードルを克服して、成長したい・強くなりたい””自分との戦い”など息づかいが見える内容、軽く、列車の中で読みのの適している?
'800' や 'DIVE !!' などの名作を読んだ後にこれを読むと,これだけの厚さにしては読みでがない,と感じる.それに,シリーズ物ならば,最後のレースの結果まではここに書くべきで,その結果主人公が何らかの選択肢の前に立たされる所からが次の巻に来ないと読み手はたまらないのではないか.何か強い欲求不満を抑え切れない.



