気軽に難しいことを読ませてくれる達人の、いささか古い本。しかし、古いのは出版年だけで、中身は決して古びない。
アルタミラやラスコーの洞窟画といえば、だれもが中学校の国語の教科書くらいで読んだ覚えがあると思うが、それは当然「旧石器時代の人の住ひかそれとも教会」であろうが、そこに描かれた例の有名へ壁画は「近所の画家(?)に頼んで(中略)描いてもらったのだらう」と読者の想像力を誘う。それがどんな画家だったかについてはもちろん記述されていない。
それから、「サラダ記念日」という一世を風靡した短歌集の題名に、敢えて「サラダ」が選ばれていることのわけを発見した。丸谷は文中で明示していない。これはもしかすると朝吹のフロックかもしれない。それは、シェークスピアの『アントニーとクレオパトラ』からの引用として、
「あれはあたしがごく若いころ、判断力も足りなかったし」というくだり、英文では、
「My salad days, when I was green in judgement」
なるほど、英語では未熟な「若気の至り」を、『サラダ時代』と表現するらしい。
猫のつもりが虎
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話は全体にさほど難しくない軽めの話ばかりなのと、一つ一つが短いのでちょっとした時間でも読むことができます。いろいろな経験をした素敵な大人の男性に、面白い話を聞いているようで満足しています。和田誠さんのイラストとも実によく合っていて、名コンビの健在ぶりを確認したところです。丸谷さんのエッセイを読んだことのないという方も、字は大きいし、和田さんの素敵な絵が随所に入っていて(それもカラーで)楽しく読めること請け合いです。。
それにしても、発想の豊かさには脱帽です。ちょっとしたひっかりを知識や人脈を使って、よいように料理できるなんて!素晴らしいです。夜寝る前に布団で読むと良く眠れるかもしれません。
それにしても、発想の豊かさには脱帽です。ちょっとしたひっかりを知識や人脈を使って、よいように料理できるなんて!素晴らしいです。夜寝る前に布団で読むと良く眠れるかもしれません。
疲れていて、頭を休めたい時に手に取りました。
「ほぉ~」「そうか~」
などと一人でうなっていました。
目のつけどころが斬新です。
アイデアが浮かんできそうです。
ベルトは装飾で、強さ象徴等
面白いネタがたくさんあります。
明日、会社・学校で使えそうです。
ここに収められた17編のエッセイのうち、1編を除いてすべて "JAPAN AVENUE" という特別な顧客にだけ配布されるらしいPR誌に発表されたものである。そのせいもあろうか、至ってのんびりとした余裕綽々の筆の運びで、和田誠画伯のイラストも趣味のよいものだ。丸谷さんのエッセイのファンにとっては必携の1冊であるといえよう。しかし、これから丸谷さんの読者になるかも知れない、という人にお勧めできるかというと、いささか躊躇する。僻みかも知れないが、「高額所得者向き」の感じがするのである。無料で配布される雑誌でこういうエッセイを読めたらさぞ嬉しかろうとは思うけれど、お金を払うなら、昨年の「絵の具屋の女房」(文藝春秋社)やつい先頃の「ゴシップ的日本語論」(同)から読んで貰いたい。



