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地球の彷徨い方―ボスニア・ヘルツェゴヴィナ/セルビア・モンテネグロ初級編 (地球の彷徨い方)
天城 桜路
価格: ¥1,680 (税込)

単行本
出版社: 東洋出版
発売日: 2005/03
ISBN: 4809674886
おすすめ度:5.0
Amazon ランキング: 268622位
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天才すぎて凡人に理解不可能
日本の人より、バルカン、いやヨーロッパの人にお勧めであろう。いい教訓になる。大多数が無関心か、あとはちょっと同情程度の日本の読者よりも、ユーゴスラヴィアの人々のほうが、この本の内容と主張を理解できるかもしれない、と思えた。でも日本語が難解すぎるゆえに、外国人がなかなか気軽に手が出せないのが大変に惜しまれる。…にしても、現地のやつらよりずっと冗談がキツイ…ので、たまにちょっとついてけない。あのイヴォ・アンドリッチですらも想像できなかった時代が反映されていて、それも、はるばる遠くより“世界最小・世界最強”を自負する異質な日本人、彼女独特の世界観でみた独自視点が反映された作品で、そこがとても興味深かった。ただ、日本でも上層部の一部の人達の意見というか、歴史感覚というか、国際感覚かもしれなくて、そこが中間層の多数派にはやや難解なところ。けども個性が強いわりに(それには驚いたが…)、考え方自体は一番オーソドックスではなかろうか。よくよく読んでみたら、すぐ納得させられた。やっぱ天才すぎて、なかなか凡人には理解できません。この人、ユーゴで愛されるよ。偉大な英雄だ。そ〜れから、、そこら市販のガイドブックとか解説書とかより、なんでか、この「さ迷い」が、はるかズーーット正確で詳しい。
異★人!日本人のための救世主なんじゃない?
俺にゃこの人、異★人に見えるけどな?!見た瞬間、こりゃニホンジンじゃあないと思った。けど、外国そまっちゃってるカブレとか自分だけ分かってるフリじゃあ全然なくて、あくまで本人サマが日本人だって主張したがってるかんじに見えるけどな。日本にあんまいない人ほど、案外そうなのかもしれないが。。。ひとりの日本人が見たユーゴスラビアを意識して書いたのがミエミエだって。だいたい中国人に言及するなんざ、日本人じゃなきゃしないとこだろ。俺はカンシン。それよりも、思うが、戦争や政治経済の話題をわざとそこそこに押さえてるのと違うか?実は得意そうだしな。ひと1人が人生とかで体験できることなんざたかがしれてる、それこそひとりよがりってもんじゃん、だから狭い見識とか見聞にとらわれんようにしてるんだろ。日本人モノだと、ウザすぎるほど〜ベタベタ友情物語〜が多い。この逆のへんにベタベタしない”突き放し”こそ、この人の魅力って感じすっけどなー。旧ユーゴスラビアを知る連中と、過去にとらわれない現ユーゴスラビアを見る彼女のような人間とを、思いっきり区別し一線を画してるように見られるが、そこ勘違いすっと、よさが半減しちゃうよ。これは、この人の特徴だろうな。強いていやあ、これだけの人だったならば、研究者とかまだしもヘタなインターネットサイトの引用いらん。あんなの無視しろよ、相手にすんなって。このへん知らんと理解できないこととか、たしかに理解が深まる。これも独断にならないよう配慮だろ。これら引用抜いても、たしかに分量的にも十分。けども、ゼイタク言わせてもらえばだよ、やっぱ彼女の旅の話がいい。
現代ヨーロッパの「病魔」を過敏に察知している本
紛争は「ヨーロッパ」を意識した結果だという指摘は、端的で分かりやすい。
紛争の発端が経済問題。
過去の歴史や民族や宗教の違いが、
政治はては戦争にまで利用されるのだ、という指摘がなされている。
さらに、バルカンからヨーロッパへと向かう過程で、
「西高東低」「西尊東卑」が鮮明に意識されるようになったと書かれてある。
現在の旧ユーゴに共通する風潮、
それは排外感情や異文化侮蔑傾向などなど、
民族・宗教に過敏になっていくさまが、鮮明に描かれている。
そこには、「バルカン」「ロマ」「チャンチンチョン」
ヨーロッパの病理が見え隠れする。
たまに見受けられる率直な表現は、偽善からはかけ離れた、
まさに現在の「ヨーロッパ」を具現したもの。
マクロに国際情勢に言及、ミクロに地域情勢を指摘する、
両対応可能な内容である。
孤高の王者
紛争という人間同士の醜さ、それだけでなはい。
あくまで美しい演習に力を入れていらっしゃる。
自然(人間に与えられたもの)、そして町(人間がつくり出したもの)。
ひとつひとつ貴重な写真を眺めながら、
ここで悲劇が起こったのかと、どこか不思議な気分に、
そして、なぜか物悲しい気持ちにさせられました。
個人的な狭い体験にばかりとらわれず、必ずしも見聞きしたものに目を奪われず、
広い視野を持ち合わせて社会問題なり政治問題を考え、ものをおっしゃっている。
「旅は楽しかったです、人が優しかったです」に終わらない。
そのような面ばかりを見ていても、わからない部分。
それを読者も見たい。これに勇気をもって応える一冊。
「自分はよそ者」なのだという割り切り よそ者がよそ者といかにかかわるか?
そんな模索がよくあらわれていらっしゃった。
時には喜び、時にはガッカリさせられ、そんな一時一時が伝わってくる。
若者らしい繊細な感覚、若者が書いたとは思えない成熟したお考え、
感心いたしました。
読み終わった。☆☆☆☆☆+◎
つまらねぇ国際交流とか海外援助とか、
最近の甘い考えもったやつらに読ませてやりたい一冊。
外交とは?国レベルでも個人レベルでも、かくあるべし。
そう、旅は憂いもの辛いもの、それが実態。
よく分かっている人が書いているから、なおいい。
荒波の中を自由奔放に泳ぎ、マイペースにして流されない
「現代の気骨」を感じさせる。



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