変えてあるのは表紙と、はしがきが付いたことぐらい。独立して売るのであれば、せめて「この辞書では」云々といった、辞書の付録であったことの名残を消すぐらいの編集はしてもよかったのではと思われる。
内容に関して、辞書の付録という枠組みの限界からか、説明が所々食い足りない部分もある。しかしこの限られた紙面で、リスニングに対応するため、単語間の音のつながりにかなりのスペースを割き、アクセント・イントネーションまで扱っている点は大いに評価できる。
ただし、イギリス発音の扱いが、特にアメリカ発音と異なっている場合のみCDに入っているだけで、中途半端の感は否めない(収録されている発音自体も古い)。CDはアメリカ発音に絞ってしまってもよかったのではないか。
そのアメリカ発音も、draw と spa の母音が同じである場合もあるとする一方で、それ以前に そもそも spa と spot の母音に長さの区別がないこと(発音表記ではイギリス発音との兼ね合いで区別して書いてある)の説明がないのはちぐはぐにも思える。
細かいことを述べたが、全体としては信頼性が高く、コストパフォーマンスも抜群で、地道に発音を練習したい人に大いに勧められる。



