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世界に通用しない英語―あなたの教室英語、大丈夫? (開拓社言語・文化選書 3)
八木 克正
価格: ¥1,680 (税込)

単行本
出版社: (株)開拓社
発売日: 2007/10
ISBN: 4758925038
おすすめ度:4.0
Amazon ランキング: 98593位
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学習文法への警鐘!
  学習文法において、教師だけでなく生徒も?を感じる部分(例:who と whom / than I と than me / learn to do と learn how to do)を、曖昧にせずにちゃんと整理しようという、極めて有益な本です。
また、日本における“文法(学)史”の概説も入っていて、日本における英文法の発展の歴史を概観することもできます。
  また、教員採用試験におけるミスを具体的に出しながら、日本の英語教員の世界がいかに保守的であるかを語っていらっしゃいます。
採用試験でのそのような“失態”は、英語教育の荒廃にもつながる危機的な問題だと思いますが、
「大学入試の問題だけでなく、教員採用試験の問題も人の目にさらすようにすべきだ」という主張は、その通りだと思います。
  辞書についてもいろいろな記述がなされており、英語を教える立場の人にはぜひ読んでほしい本です。大変勉強になりました。
英語教育の内容を問題視した貴重な1冊
昨今、コミュニケーション偏重の英語教育批判をよく耳にするが、具体的な指摘は少ない。

特に、コミュニケーション重視と言いながら、教室で教えられている英文法は実際に使用されているものとは大きく異なる。
本書では、その具体例を提示しており、同時にその原因が明確に指摘されている。
これらの点は日本の英語教育を今後見直す上で貴重なデータとなると思う。

例えば、いまだにShe is taller than he.とheでなければならないと教える塾などもあるが英語の実態はhimでも問題ない。
本書と教室英語を比較すると多くの違いが浮かび上がってくる。

また英語を教えるべき教員を生む教員採用試験自体に問題があるとの指摘は驚嘆に値する。

内容は所々難しいものもあるが、非常に読みやすい言葉で書かれているので、英語教育を受けた一般の人から英語を専門とする方まで幅広く読めるものであると思う。
なすべきことの1つではあるが…
「日本の英語教育の改革は、今の教育英語の見直しと改革から始めなければなりません」(あとがきより)という根本理念のもと、現在の日本の“教育英語”に見られる、主に語法上の誤りや古くなって現用とは言えない項目を指摘した本。“教育英語”とは、教科書、入試、辞書、参考書を含む、漠然とした全体を指す。

教員採用試験の英語がこれほどひどいものだということは本書で初めて知った。これは緊急に正すべきものだろう。しかし私は、このような語法上の細かい点を“正しく”することが、日本の英語教育を本質的に改善するものだとは思わない。何より、本書で俎上に上がっている項目は、ほとんどの一般の学習者にとっては、“間違って覚えてしまったもの”ではなく、“まだ知らないもの”であろうから、これを直しても学習者の英語力にはほとんど響かないはずだ。また、これらが現用法ではないということと、“世界に通用しない”ということは別問題であるとも思う。

英語の現状を正しく反映した記述をもとに教育がなされるべきであることは当然である。だから、誤った記述を正そうという著者の努力や訴えを否定するものではない。人は皆、自分ができる範囲の貢献をすればいい。しかし、自分のやっていることこそが改革のすべて、あるいは出発点であるというような主張は、視野が狭いと言わざるを得ない。本書を読んで「これがするべき改革の全体像だ」と思う人はいないだろうが、半ばそうであるような書き方をしているために、私としてはあまり共感は持てなかった。
学校英語の視点から英語の現状を斬る
筆者の根本的な考えは、英語力というのは薄っぺらい、スピーキングと
リスニングに特化したコミュニケーション能力を指すのではなく、
しっかりとした文法力に裏付けられた力のことを指している。
また、その文法力も「今、世界で使われている、世界で通用する英語」
を反映したものでなければならないと主張。

その視点を柱に、主張の内容は、教室英語にむけられ、教員採用試験
にむけられ、また、英和辞書にもむけられている。さらに、どのように
学校英語が成立してきたのかも詳しく書かれており、興味深い。
学校英語の問題点
日本の学校で教えられている英語に問題があるとの批判は多い。その具体的問題を指摘するものはかつてからあった。本書はさらになぜそのような問題が生じたのかまで説明していて興味ふかい。辞書や大学入試問題の欠陥のみならず、都道府県の英語教員採用試験の問題にも、やはり現代の英語から見ると不自然なものがあるとは驚きです。



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