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新版 シルマリルの物語
J.R.R. トールキンJohn Ronald Reuel Tolkien田中 明子
価格: ¥3,675 (税込)

単行本
出版社: 評論社
発売日: 2003/05
ISBN: 456602377X
おすすめ度:4.5
Amazon ランキング: 132344位
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特に学生諸君は注意すべし
指輪物語を勢いで二周して、そのまま勢いでこの本を買ったのだが、長い長い固有名詞の連発に萎えて未だに読めていない。生粋のファンタジーファンなら問題ないのだろうが、平易な文章(児童文学など)しか読んでいなかった当時の僕には辛かった。今はまだ読む気になれない。高い買い物なので、指輪物語と同じような冒険小説ではないこと、自分が本当にトールキンに心酔しているかどうか(?)をよく考えてから買うかどうかは決めた方がいい。とにかく僕のような子供にはキツい一冊。
トールキンが遺したもの
『シルマリルの物語』は、J.R.R.トールキンの没後4年後に、息子クリストファによって編纂されて出版されたものである。

この「新版」は邦訳初版から21年ぶりに訳しなおされたもので、トールキン研究家でもある伊藤盡さんの協力により、固有名詞等より原音に近い形でカタカナ表記される事となった。その結果、一部『指輪物語』とは整合性に欠ける事になったが、こちらの表記の方が正確である。例えば、ヌメノール→ヌーメノール ナズグル→ナズグール。

あとがきにもあるとおり、この本を読まれようとされている方は『指輪物語』を先に読んでおられると思われるので、アラゴルンの遠い祖先の物語である「アカルラベース」やあるいは「力の指輪と第三紀のこと」の編から読まれたほうが取っ付きやすいかもしれない。

そして、この本の後ろの方に掲載されている系図や付録の地図を行きつ戻りつ参照しながら「シルマリル」をめぐる物語を読み進んで欲しいと思う。登場人物や固有名詞がたくさんあり複雑な、小説というよりも、どちらかと言えばトールキンワールドの概説書に近いと思われていた物語が、いつしかトールキンが遺した美しくも物悲しい壮大な物語の体系となし、その世界観に圧倒され、魅了してやまないものとなるに違いないと思うからだ。
新訳で読みやすくなった、トールキン作品の背景にある物語
トールキンが数十年の歳月をかけて構築したアナザーワールド「ミドルアース」は、その後のファンタジー(ダンジョンズ&ドラゴンズに始まるRPG全体にも!)に多大なる影響を与えていますが、本書では、その全容を詳しく知ることができます。
「指輪物語」「ホビットの冒険」ではちらっとしか現われてこない英雄や神々の物語について、その詳細な裏付けが語られており、「なるほど、こうした裏設定が、トールキン作品のリアリティを支えていたのか」と、マニアの方にはまたらない内容だと思います。
新版の新訳でかなり読みやすくなったと思いますので、旧訳版よりこっちをおすすめします。
ただ、マニア向けなのは間違いなしですので、まずは「指輪物語」「ホビットの冒険」を先に読破されるべきでしょう。
トールキンのすさまじい想像力、いや創造力を感じさせる一冊
トールキンのすさまじい想像力、いや創造力を改めて感じさせる一冊。
やや読むのはしんどいかも、ですが、ホビットの冒険、指輪物語の
謎や背景がこれでほぼすべて解明されます。それはあたかも、
本当にあった世界について記述したかのような濃厚さ、緻密さです。
トールキンの描くあのファンタジー世界にどっぷり浸りたい方、
あの世界は実在するように錯覚すら「してみたい」方におすすめ。
特にエルフ好きにはたまりません。エルフの濃厚な話が好きな方には、
「ダークエルフ物語」、「クレリック・サーガ」の2巻目なども
おすすめします。それらのほうは読みやすい、海外ファンタジーですが。
でもやはり濃厚さでは元祖であるトールキンには誰もかないませんね。
本書は、がんばって読破してみたら、異世界体験感がものすごい一冊と言えます。
読後、新たに…
正直、読み終えるまでにかなり苦労しました。とにかく登場人物等が多く、本編と索引との往復です…自分の記憶力の悪さをつくづく実感させられました。読後、「指輪物語」を読み直してみると、あらびっくり!初めて読んだ時とは大違いで、「こういう意味だったのか!」と気付く箇所が随所にあり、もう面白くてたまりません。苦労して読んだ甲斐がありました。迷っている方、ぜひとも読破を!



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