生半可な学者―エッセイの小径 (白水Uブックス)
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英語に関する小話と自分の体験談を織り交ぜながら、まじめそうで可笑しいエッセイが満載。軽い読み物として笑いながらさっと読めます。英語に縁がある読者にとっては思いもよらない英語表現を発見できるし、筆者の翻訳本を読んだことのある読者にとっては筆者のパーソナリティが垣間見られて面白い。
本書は、講談社エッセイ賞を受賞しているが、読んでみて納得。とにかく無類におもしろいのだ。テーマは、英語および英語圏の人々のメンタリティーについてなので、そういったことに興味がある人には、無数のティップスを提供してくれる。
しかしそれ以前に、読み物としてとてもすぐれている。なにがそんなにおもしろいのかというと、それは、本人のまぬけな体験談と、さまざまな書物から見つけてくる、奇妙な文章たちだ。一見真面目に書かれた文章の、かくれたおかしみを見つける力は、それだけで大きな才能と言っていい。特に、スペルミスを扱った、「しずくを止めるには」には爆笑。
英語に縁がある人はもちろん、ただ大笑いできるエッセイを探している人にも、十分満足できる内容。



