私も本条みたいに、からっと明るくドライブにでも誘う度量があったらいいのに。と思った。そして相手には、この主人公のように分かりやすく大好きな趣味があれば申し分ない。
いろんな車を男に例えて、長所と短所を的確に言い当てる。そこには、めんどくさいこだわりなんかも見えたりする。女は30過ぎたら車の運転がうまいか、酒の味を知っているかだとクールなのに。と思ってきた私にとって、この主人公は最高にクールだ。結局ずるずると昔の男を受け入れるけど、追いかけはしない。
スモールトーク
|
大型駐車場で自分ちのクルマがわからなくなるくらいクルマ音痴なので、すごく悔しい。クルマがわかれば、これ、もっと楽しいのに!
……作者の紡ぐ、登場人物どうしの曖昧な不思議な関係は、人間どうしでなくてもいいのだ、ということが、この小説を読むとよくわかる。相手はクルマでも、あるいは(別の小説だけど)乗馬の馬でもいいのだ。むしろモノ言わぬ相手との距離の取り方に、主人公の複雑な矜恃や、独特の優しさが滲み出る。……何を考えてるのかわかららないオトコももの言わぬクルマと同じ?ひとくせもふたくせもあるクルマが好きな“カマキリ”本条は、乗り心地がいいのか悪いのか、とにかく離れがたいクルマなのだろうか?だとすると、クルマをオンナに喩えるお約束のパロディなのか、これ?……考えすぎか。
優子もカマキリも、幸せとは言えない境遇かも知れないが、でも、こんな大人のデートもいいなあ……ドライブデートってしばらくしてないな、としみじみ読む。クルマの中での会話のリアルさが、堪らない。
ところで主人公優子は「イッツオンリートーク」の主人公と同一人物なのかな?亡くした友人のエピソードが重なってるけど。現実世界なら、そうだと断定するけど、小説世界ではそうとも限らない。どっちなの?と考えるのも楽しい。
……作者の紡ぐ、登場人物どうしの曖昧な不思議な関係は、人間どうしでなくてもいいのだ、ということが、この小説を読むとよくわかる。相手はクルマでも、あるいは(別の小説だけど)乗馬の馬でもいいのだ。むしろモノ言わぬ相手との距離の取り方に、主人公の複雑な矜恃や、独特の優しさが滲み出る。……何を考えてるのかわかららないオトコももの言わぬクルマと同じ?ひとくせもふたくせもあるクルマが好きな“カマキリ”本条は、乗り心地がいいのか悪いのか、とにかく離れがたいクルマなのだろうか?だとすると、クルマをオンナに喩えるお約束のパロディなのか、これ?……考えすぎか。
優子もカマキリも、幸せとは言えない境遇かも知れないが、でも、こんな大人のデートもいいなあ……ドライブデートってしばらくしてないな、としみじみ読む。クルマの中での会話のリアルさが、堪らない。
ところで主人公優子は「イッツオンリートーク」の主人公と同一人物なのかな?亡くした友人のエピソードが重なってるけど。現実世界なら、そうだと断定するけど、小説世界ではそうとも限らない。どっちなの?と考えるのも楽しい。
主人公が女性であるからといって、これまでの自動車小説(自動車小説というだけでも希少ですが)を女性の側から展開していくといった簡単なものではなく、性差など関係なく一人の人間としてクルマとどのように関わっていくのかということを書いた作品ではないかと思います。
そこには異性でさえ代用にならないほどの、端的に言えば車でなければ代用不可能な愛情関係が、主人公と自動車の間に存在しています。
人間関係や個人の意志、空気までも投影する自動車を重要な道具として作中に登場させていますが、これらは絲山氏が実際に丸一日乗って体験したうえで書かれています。だからこそ試乗記事としても読むことも出来るし、さらには一般の評論記事と比べても生活感にあふれ、実際に所有した感覚を得られるのではないでしょうか。
他の方も書いていらっしゃいますが、この作品はクルマ好きの作者がクルマ好きのため(限定はしません)に書いたものです。ですから、MT車の運転がわからない方や、輸入車の名前がわからない方は理解しにくいところが出てくると思いますし、逆に言えばわかる方にはたまらない表現もでてくる、ということです。しかし絲山作品を読むにあたり、この作品は避けては通れない「クルマ」という表現手段に特化したものであると思います。スモールトークをきっかけに絲山作品のなかの自動車たちがどのように登場し、それらのキャラクターが使われているのかということに注目して読み返すのもいいかもしれません。作品中のクルマたちはその殆どが曖昧な存在としてではなく、固有名詞で登場してくると思いますので。
スモールトークは読めば、人がなぜ自動車に惹かれてしまうのか、それがわかると思います。
様々なキャラクターを持つ自動車たちと接することで変化していく主人公と、その生き方や考え方がこの作品の持ち味でしょう。
そこには異性でさえ代用にならないほどの、端的に言えば車でなければ代用不可能な愛情関係が、主人公と自動車の間に存在しています。
人間関係や個人の意志、空気までも投影する自動車を重要な道具として作中に登場させていますが、これらは絲山氏が実際に丸一日乗って体験したうえで書かれています。だからこそ試乗記事としても読むことも出来るし、さらには一般の評論記事と比べても生活感にあふれ、実際に所有した感覚を得られるのではないでしょうか。
他の方も書いていらっしゃいますが、この作品はクルマ好きの作者がクルマ好きのため(限定はしません)に書いたものです。ですから、MT車の運転がわからない方や、輸入車の名前がわからない方は理解しにくいところが出てくると思いますし、逆に言えばわかる方にはたまらない表現もでてくる、ということです。しかし絲山作品を読むにあたり、この作品は避けては通れない「クルマ」という表現手段に特化したものであると思います。スモールトークをきっかけに絲山作品のなかの自動車たちがどのように登場し、それらのキャラクターが使われているのかということに注目して読み返すのもいいかもしれません。作品中のクルマたちはその殆どが曖昧な存在としてではなく、固有名詞で登場してくると思いますので。
スモールトークは読めば、人がなぜ自動車に惹かれてしまうのか、それがわかると思います。
様々なキャラクターを持つ自動車たちと接することで変化していく主人公と、その生き方や考え方がこの作品の持ち味でしょう。
TVR、ジャガー、アルファロメオなどエンスーの好きそうな輸入車が登場する大人の男女の話です。車に興味があり女の気も引きたくて次から次へと車を買い替える男の気持ちもよくわかるし、それに対して距離を置きながらも車好きな女性としてコメントするドライブインプレッションも的確な気がします。
車好きとして本を手にとってそのまま読み終えてしまいましたが、大人の女性の微妙な気持ちの表現も男性として興味深かったです。絲山秋子さんの他の本もよんでみようかと思っています。
車好きとして本を手にとってそのまま読み終えてしまいましたが、大人の女性の微妙な気持ちの表現も男性として興味深かったです。絲山秋子さんの他の本もよんでみようかと思っています。
免許も持たない私には、車種だけでなくアクセル、ブレーキさえも場所さえ知りません。そうなるともうこの本はちんぷんかんぷんでした。
読むには駆け引きが全く出来ないので、そのこだわりがどこか分からないのです。
年齢によって乗りたい車があるとか、その車にのるイメージの自分とか・・
化粧を知らない男性に、コスメ本がお手上げなのがよく分かりました。
読むには駆け引きが全く出来ないので、そのこだわりがどこか分からないのです。
年齢によって乗りたい車があるとか、その車にのるイメージの自分とか・・
化粧を知らない男性に、コスメ本がお手上げなのがよく分かりました。



