生育環境には恵まれてないが聡明で世知にたける少年が、口と態度は悪いが愛してくれる男に出会い、探偵として仕込まれつつ育てられる。彼らの所属するのは、大金持ちの銀行家が運営する問題解決機関「朋友会」。
すごーくありがちで、どっかで聞いたことがあるような設定だけど、少年(主人公・ニール)と男(グレアム)のキャラが愛らしく魅力的で大好きになります。二人のやりとりを読んでると、にこにこしてしまうくらい。
そんな人物が繰り広げるのが、エンタテイメントに富み、なおかつ、しっかり構成された物語なんだから(ラストまでよく練られていると思います)、面白くないわけがありません!ジャンルはハードボイルドとなってるけど、ハードボイルド好きじゃない読者でも存分に楽しめると思います。「小説」としての出来が最高だから。
ニールが歩き回るロンドンの地理、真似して歩いてみたくなりますよ!
ストリート・キッズ (創元推理文庫)
ドン ウィンズロウ/Don Winslow/東江 一紀
価格: ¥1,008 (税込) 文庫 出版社: 東京創元社 発売日: 1993/11 ISBN: 4488288014 おすすめ度: ![]() Amazon ランキング: 109074位 発送可能時期: 通常24時間以内に発送 ![]() |
全5作から成るシリーズの1作目。
個人的には、最高傑作だと思っています。
9歳の時からニューヨークの路上で「ストリートキッズ」として食い扶持を稼ぐ孤児ニール。11歳の時、財布をすろうとして失敗した相手が後に「父親」代わりとして探偵業の師匠となるグレアムだった。
グレアムの属する組織の使いっ走りとして探偵業のイロハをたたき込まれながら成長したニールは、大学院に進み文学を志すが・・・。自らの意に反して、組織からの依頼で探偵役を務めることを余儀なくされる。
ニールはハードボイルド小説にありがちな荒事の得意なマッチョな男ではありません。そもそも、プロの探偵でもなく、探偵業をやりたいわけではない。
それでも若者らしい純粋さと、それでいて何かに怒っているような反骨精神、瑞々しい感性で、事件に挑みます。
その姿がとても気持ちよく、青春小説としても一流の作品です。
主人公のへらず口、センスあふれる会話のやりとりは、D・ハンドラーの小説を思わせます。お洒落なミステリー好きにもオススメできます。
個人的には、最高傑作だと思っています。
9歳の時からニューヨークの路上で「ストリートキッズ」として食い扶持を稼ぐ孤児ニール。11歳の時、財布をすろうとして失敗した相手が後に「父親」代わりとして探偵業の師匠となるグレアムだった。
グレアムの属する組織の使いっ走りとして探偵業のイロハをたたき込まれながら成長したニールは、大学院に進み文学を志すが・・・。自らの意に反して、組織からの依頼で探偵役を務めることを余儀なくされる。
ニールはハードボイルド小説にありがちな荒事の得意なマッチョな男ではありません。そもそも、プロの探偵でもなく、探偵業をやりたいわけではない。
それでも若者らしい純粋さと、それでいて何かに怒っているような反骨精神、瑞々しい感性で、事件に挑みます。
その姿がとても気持ちよく、青春小説としても一流の作品です。
主人公のへらず口、センスあふれる会話のやりとりは、D・ハンドラーの小説を思わせます。お洒落なミステリー好きにもオススメできます。
「ストリートキッズ」を初めて読んだ時は本当に「本を読む事の喜び」再確認できた気がします。 もちろん良く出来たフィクションに過ぎないものの読んでる間はセミ・ハードボイルドで実はナイーブなニールとタフで潔癖症(?)なグレアム”父さん”との情感にウルウル。
で,邦訳は後2冊残ってるわけですが次回作はかなりコメディ調。下品で口の悪いスキャンダル女優の警護を任されたニールの活躍を描いてます。てっきりこれがラストと思いきやもう一冊あったんですね。こちらの方は本当に後日談といった軽い話なのですが相変わらず爆笑させられるシーンがいくつか出て来ます。年老いたスタンダップコメディアンを西海岸に連れ戻す為にラス・べガスを訪れたニールがお馬鹿な殺し屋たちに狙われて…といったもの。
表紙に惹かれてつい買ってしまった私ですが、この本は非常におすすめします!なぜかというと・・・まず第一に探偵ニールの魅力。ナイーブな心と不幸な生い立ち、天性の才能(探偵としての)、平凡な容姿(?)、そしてへらず口とユーモアのセンス!!最高です。そしてそのニールに探偵のイロハを教える片腕の探偵、グレアム。彼がニールに尾行の仕方や家捜しの方法を教えている場面は、何度読み返しても笑いがこみあげてきます。私は本筋よりもこの探偵講座部分が気に入ってしまったほどです。また、『朋友会』のニューヨーク支部長レヴァインや孤独な家出少女アリーも、この軽快で痛快なハードボイルドに華を添えています。未読の方はぜひ!
さわやかな若者が主人公のハードボイルド。って面白いの?とおもっていたら、意外な拾い物だった。本筋と、主人公の成り立ちを平行して描いて、今後も期待させるキャラクター造形がなされてゆく。フリーメーソンみたいな裏組織を作って、捜査する動機付けをちゃんとされているのでいい。バカなハードボイルドは主人公をかっこよく精神化し過ぎて、正義のために動くようにしてしまうのでつまらない、金なり、なんらかの動機付けがないとおとぎ話になってしまう。そこを突き詰めて開き直ったのが「スペンサーシリーズ」だが、そうは皆がパーカーのようには描けない。精神的にそこそこ正しそうな組織と、いいように使われてそうで、最後は裏を書いて期待に沿う主人公の行動は好感を持てる。で、結構さめてたり!するからいいね。熱いようでさめてる主人公造形はハードボイルドの必須。



