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荊[いばら]の城 下 (創元推理文庫)
サラ・ウォーターズ中村 有希
価格: ¥987 (税込)

文庫
出版社: 東京創元社
発売日: 2004/04/22
ISBN: 4488254047
おすすめ度:4
Amazon ランキング: 11981位
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5良い商品でした☆☆☆
商品が到着するのも早かったですし、きれいな商品でした。
また取引したいと思います。
4こういうのを Page Turner っていうんだな
どう見てもフーダニットなパズラーじゃないので、気軽に読め、従って評価も高くなります。本当は五つ星でもよいのですが、本格じゃないし、前作とネタが部分的に被っているのでちょっと引いときましょう。

原題の Fingersmith ってのは「掏摸」って意味ですが、Smith はヒロインの娘が名乗る変名でもあります。finger も意味深ですね。前作は二つの時系列を交互に描き、最後に悲惨な実相を明らかにするというスタイルでした。この本もなかなか凝った美しい構成になっていて、いわばヒロイン二本立て。

記述がフェアなので、海千山千のミステリ読みなら、作者が仕込んだ仕掛けの部分はだいたい見当がつき、着地点も想像できるだろうと思います。それでもぐいぐい読めてしまうのがナレーションの良さですね(原文当たってませんが、中村有希さんの訳のおかげでもありそうです。マゴーン以来久しぶりに読みましたが、やっぱりうまい訳者ですねえ)。最初に出てくる娘掏摸の造形が自然で、感情移入しやすい上、生気溢れる感じでストーリーを引っ張って行くのが前作との一番の違いです。

アニメやラジオドラマにしたら面白いだろうと思っていましたが、もう実写化されているんですね。見てみよう。
5「名作劇場」
 
 運命の流転、というまさに物語的なテーマを
ミステリータッチに描ききった本作、

「オリバーツイスト」や「クリスマスキャロル」や
子供の頃読んだ「巌窟王」などの名作の空気がある。
 
 そう書くとまさしく時代設定の勝利か?と思えなくもないが、
作者の、この時代の空気感を創る力は当代随一。
その空気の重厚さに思わず引き込まれる。新作を期待したい作家だ。

 霧のロンドン、不幸な子供、深窓の令嬢、スリ・・・。
そんな世界にどっぷりはまれます。過去のロンドンに行ってみたい方、ぜひご一読を。
著者の「半身」P・コーンウェルの「真相」(上下)も
ビクトリア朝に行ってみたい方におすすめです。
2万人にとって面白いとは限らない
前年の「半身」でこりてはいたのだが、2005年度版のこのミス1位ということで、話の種に読んでみた。
「半身」よりは読みやすく、文章のうまさは感じたが、正直、これがミステリーの1位?という印象を受けた。
作品の中盤(上巻の後半)にかけて、一応の盛り上がりはあるのだが、下巻にはいると一気にペースダウンする。作品の展開についてもラストこそ予想がつかない(というより、よいラストとはいえない)ものの、起きうる事柄についてはある程度予測がついてしまい、下巻では、(かなりゆっくりと、しつこいくらいに)種明かしをされるという印象を受けた。
「半身」のレビューにも書いたが、このミス1位だから万人にとって面白いとは限らない。残念ながら、少なくとも私の好みにはあわなかったようである
4不思議な読後感。
上巻を読み終わった段階で、一体どうやってまとめるの?と思いながら下巻を読み進めましたが、最後はきちんとまとめてきました。オオなるほどな、といったところ。「半身」を凌ぐ傑作とは思いませんが、19世紀のロンドンがリアル。2人の少女の心理描写がリアル。訳もよいです。



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