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荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)
サラ・ウォーターズ中村 有希
価格: ¥987 (税込)

文庫
出版社: 東京創元社
発売日: 2004/04/22
ISBN: 4488254039
おすすめ度:4.0
Amazon ランキング: 41404位
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めまい立ちくらみを擬似体験したような感覚
前評判を聞いてから読み始めたので、随分とハードルを高く設定したつもりだが、相当おもしろかった。何よりも読んでいて左右が、いや天と地が真逆になったかのような不思議な感覚は衝撃的だった。地に足がついていないかのように読んでいてぐるぐるふわふわしてきた。読書後に英国発のドラマも観てみたが、こちらは駆け足すぎて展開のおもしろさを全くといっていいほど生かしきれず、駄作に甘んじていた。「高慢と偏見」とどちらが面白いかといえば書物ではこちらかもしれない。(ドラマでは間違いなく「高慢〜」の圧勝だが・・・)
予想外の展開
19世紀のロンドンの下町が舞台の話なので、その舞台設定に馴染むまで読み進める
のが、ちょっと我慢が必要でしたが、話が展開し始めると、どんどん読み進めるとこ
が出来ました。上巻の方が、面白く読めると思います。意外な展開があり、更に先が
気になる展開になります。
でも、ちょっと全体に話が長すぎる気がします。ボリュームを絞った方が読みやすい
し、内容に適していると思います。

ロンドン好きな人は、ロンドンの町の様子が少しですが出てくるので、想像しながら
読む楽しみがあります。
「半身」よりいいかも
「半身」より面白いと思った。「半身」同様19世紀のロンドンという設定がいい。2人の主人公スウとモードの回想が交互に語られ、語り手が変わるたびに全く同じ事実が別の意味に変化していくのが単純に楽しめた。スウのはすっぱな語り口調が魅力的。文章もテンポよく、二転三転するストーリーも飽きさせない。好みが分かれるところだろうが、個人的には「半身」よりこちらをお勧めする。
このミス1位だから万人にとって面白いとは限らない
前年の「半身」でこりてはいたのだが、2005年度版のこのミス1位ということで、話の種に読んでみた。
「半身」よりは読みやすく、文章のうまさは感じたが、正直、これがミステリーの1位?という印象を受けた。
作品の中盤(上巻の後半)にかけて、一応の盛り上がりはあるのだが、下巻にはいると一気にペースダウンする。作品の展開についてもラストこそ予想がつかない(というより、よいラストとはいえない)ものの、起きうる事柄についてはある程度予測がついてしまい、下巻では、(かなりゆっくりと、しつこいくらいに)種明かしをされるという印象を受けた。
「半身」のレビューにも書いたが、このミス1位だから万人にとって面白いとは限らない。残念ながら、少なくとも私の好みにはあわなかったようである。
えっ、エッ、うーーーーーんっ
始めは、えっ、何これ。
段々、えっ、どうなっちゃうの。どうなっちゃうの。
えっ、どうなっちゃうの。の連続で上が終わる。
下も読まずにはいられない。
下、ややどうなっちゃうの感落ちるものの読まずには眠れない。
引き込まれた勢いで一気に読んでしまった。
最後の最後まで、読ませておいて、最後は、うーーーーーーーんっ。
もう少し違う展開であって欲しかった。騙して欲しかった。
最終章を除けば星5つ。



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