ミステリーの新女王といわれるミネット・ウォルターズのデビュー作。
英国におけるミステリーの頂点、「CWA(英国推理作家協会)賞」の’92年度、ジョン・クリーシー記念賞(最優秀新人賞)受賞作である。日本では’94年に翻訳・発表され、その年度の「このミステリーがすごい!」海外編第7位にランクインしている。
10年前に当主が失踪したストリーチ邸の敷地内の氷室で、正体不明の惨死体が発見される。村人から“三人の魔女”と呼ばれる現在の当主たち・・・。そして、そのうちのひとり、アンが何者かに襲われる。
失踪した当主の行方は?惨死体の正体は?アンを襲ったのは誰なのか、その目的は?警察当局の懸命の捜査にもかかわらず、ひとつの謎が解けそうになると、また新たなハードルがあらわれたり、いつまで経ってもいくつもの謎が解決されなかったり、展開してゆくストーリーの行方は混迷を極めるばかりだ。
さすがはのちにCWA(英国推理作家協会)賞やMWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞受賞の常連作家となるだけの強者。プロットいい、キャラクター造詣といい、これがデビュー作とは思えないほどの充実ぶりである。それでいて一気読み必至のテンポのよさもある。
また、なるほど英国のミステリーらしく、さりげないユーモアとウイットがちりばめられていたり、女流作家らしい細やかな女心やロマンスが描かれていたりするのも読みどころのひとつである。
氷の家 (創元推理文庫)
ミネット ウォルターズ/Minette Walters/成川 裕子
価格: ¥1,050 (税込) 文庫 出版社: 東京創元社 発売日: 1999/05 ISBN: 4488187013 おすすめ度: ![]() Amazon ランキング: 91941位 発送可能時期: 通常24時間以内に発送 ![]() |
何回読んでも何回読んでも何回読んでも、新たな発見があるすばらしい作品。
「デビュー作が最高傑作」というのは、よくある話で、残念ながらミネット・ウォルターズはまさにその人なのですが、そのデビュー作である本作は通常の傑作にくらべても、なお突出しているため、ほかの作品もそこそこ面白い、というぐらいの傑作です。
次から次に出てくる謎、カードをめくるようにひとつのことがあきらかにされると、また次の謎が出てきます。
そして、さらにおもしろさに輪をかけるのは、魅力的な登場人物。
一点だけ残念なことが。
翻訳が読みづらいこと。
日本ではさほど売れない、とふんで、この翻訳になったのでしょうか。
実は一度読もうとした、翻訳があまりにひどすぎて、挫折し、再度挑戦した、という作品です。
その翻訳のまずさをさしひいてもなおすばらしい作品。
何回読んでも、また読みたくなります。
「デビュー作が最高傑作」というのは、よくある話で、残念ながらミネット・ウォルターズはまさにその人なのですが、そのデビュー作である本作は通常の傑作にくらべても、なお突出しているため、ほかの作品もそこそこ面白い、というぐらいの傑作です。
次から次に出てくる謎、カードをめくるようにひとつのことがあきらかにされると、また次の謎が出てきます。
そして、さらにおもしろさに輪をかけるのは、魅力的な登場人物。
一点だけ残念なことが。
翻訳が読みづらいこと。
日本ではさほど売れない、とふんで、この翻訳になったのでしょうか。
実は一度読もうとした、翻訳があまりにひどすぎて、挫折し、再度挑戦した、という作品です。
その翻訳のまずさをさしひいてもなおすばらしい作品。
何回読んでも、また読みたくなります。
名作だと思います。なんともいえない雰囲気があります。
印象的なオープニングや登場人物。それぞれの思いが凝縮されています。
映像版も良くできていると思います。お勧めです。
印象的なオープニングや登場人物。それぞれの思いが凝縮されています。
映像版も良くできていると思います。お勧めです。
実に見事なミステリー。これがデビュー作だという。作者の力の入れ方が窺える内容だ。
設定はとてもクラシカル。描写はシンプルでさらりとしているようにみせて、その実、緻密に人物を浮き立たせる。どの人物も、実際の人間と同じように様々な面を持っていて、読んでいて面白い。
設定はとてもクラシカル。描写はシンプルでさらりとしているようにみせて、その実、緻密に人物を浮き立たせる。どの人物も、実際の人間と同じように様々な面を持っていて、読んでいて面白い。
大小さまざまな謎が飛び交うが、最初から最後まで、一貫してただ一つの謎が読者を誘惑する。そのただ一つが、その他の謎に翻弄されて解けない。
誰が主役、と大きく分担される小説ではなく、その視点もまた面白い。清々しい筆致なので、途中グロテスクだが人に勧めたくなる小説。
本を読んでいて、ふと「にやり」としてしまうことがたまにある。
それは、思いがけずものすごく面白い本に出会ったとき。
大抵、前半を読んでいる途中でのことなのだが、
まさに本書がそんな一冊だった。
それは、思いがけずものすごく面白い本に出会ったとき。
大抵、前半を読んでいる途中でのことなのだが、
まさに本書がそんな一冊だった。
ウォルターズは映画化された作品を観たことしかなかった。
原作も気になってはいたのだが、ほかに読む本が山積みになっていた
せいもあって、今まで手を出すのをためらっていた。
また、タイトルや文庫の表紙の絵からも、なんとなく
『ガラスの動物園』のようなイメージ(ありがちな家庭もの?)
を持っていたのだが、実際に読んでみると大違い。(苦笑)
舞台にしろストーリーにしろ、はるかにスケールが大きくて
読み応えも読後感も満点の作品だった。
1日1冊のペースで読んでいるにもかかわらず、
まだこんなに面白い本に出会える余地が残っていたとは・・・。
そんな感動さえ覚えるほど、私にとっては「大当たり」の一冊だった。



