ギブソン (ミステリ・フロンティア)
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なんなのかな、この微妙な雰囲気は。なにかが起こっているのだが、なんなのか分からない。主人公=おれの上司が休日ゴルフに出かける直前、突然失踪する。同じ町内で同時期にもと車夫の老人が自宅に血痕を残してやはり行方不明。そして、二人には接点があったことが分かる。ストーカー、痴女、謎の消防車、次々とアイテムは提示されるのだが、事件の全貌は全く見えてこない。そして、やっと掴んだ手掛かりは、砂糖菓子みたいにあっさりと崩されてしまう。非常な真に、とあまりに能天気なラストは合わないような気がするが。
上司の失踪事件ををさぐるうちに、近所で起こっていた他の失踪事件や、怪しい赤い車の存在や、隠し子がいたかもしれないなどというような、事件に絡みそうなさまざまな出来事が明るみになる。
主人公がお人よし過ぎるけど、1人の人間に対する思い込みって、実際もこんなものなのかもしれないなって思いました。
主人公がお人よし過ぎるけど、1人の人間に対する思い込みって、実際もこんなものなのかもしれないなって思いました。
ぎこちない文章に、誰がしゃべっているのすらよくわからない会話分。ただ一般人に話を聞いているだけの単調なミステリ。おまけに、主人公が会社サボって上司探してるんだけど、そのことを怒られて逆ギレ。ちょっと待って、成果主義っていっても会社サボってるほうが悪いでしょ??
冒頭の独白から、これはくるぞという予感を抱かせるに十分ですが、中盤、
若干テンポが悪いと感じました。くどいというか、じれったい展開で少々
スピード感不足な感は否めず。削れるエピソードも結構あると思います。
オチもまずまずですが、読後感がいいとは言えません。
しかしながら、散りばめたプロットをうまくまとめていますし、かなり予想
を裏切られた部分もあります。力作なのは間違いありません。
若干テンポが悪いと感じました。くどいというか、じれったい展開で少々
スピード感不足な感は否めず。削れるエピソードも結構あると思います。
オチもまずまずですが、読後感がいいとは言えません。
しかしながら、散りばめたプロットをうまくまとめていますし、かなり予想
を裏切られた部分もあります。力作なのは間違いありません。
『ゲッベルスの贈り物』『六色金神殺人事件』などで、極めてオフビートなミステリ世界を構築した作者。新作は、前二作とはまた趣きを変えている。言ってみれば、PI小説とデクスター調ディテクティヴの相乗パロディを都会派小説的に仕立てあげた、という感じ。ね、何だか訳分からないでしょ。でも、読んで見ると――やっぱり面妖なんだ(笑)。もう、あっちこっち引っ張りまわされる。ビミョーな関節外しが随所にあって、もしかしたら読者はからかわれた気分になるかも。――合言葉は、ギブソン。パールオニオンを浮かべたカクテル。この苦い味――だけれども、主人公がすれ違うキャラクターたちの色鮮やかなこと。このアーバンストーリー、その実、高齢者含有率が高い。そのひとりひとりを「老人」のステレオタイプに押し込めることなく、適度な愛嬌と頑なさを以て素描する。特に、黒田という親爺とリッシュの修がいい味を出している。――これなら、悪酔いしないね。



