ニューヨークの歴史を大変興味深く読んだ。
著者はよく唐突に場面が切り替わる書き方をするが、本書の「地下王国」部分は、最後まで触れられず、本筋からも浮いている。あの部分は一体何だったのだろう?何度読んでもあの部分だけはナゾだ。
摩天楼の怪人 (創元クライム・クラブ)
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近年の島田荘司作品のうちでは群を抜く作品です。
奇想こそが、この作者の最大の魅力だと思っている私にとって、
この小説は心行くまで堪能できるものでした。
昔ファンで今は離れてしまった人(私もその一人ですが)は、絶対に読むべき一冊です。
奇想こそが、この作者の最大の魅力だと思っている私にとって、
この小説は心行くまで堪能できるものでした。
昔ファンで今は離れてしまった人(私もその一人ですが)は、絶対に読むべき一冊です。
ニューヨーク摩天楼の一室で、死の床にあった往年の大女優が、半世紀近く前の殺人を告白、そして女優たちの自殺、謎の爆発、建築家の死、時計塔の凄惨な殺人等々の謎解きを御手洗に託して亡くなった。
読み進むうちに収集がつかないんじゃないかと思わせる、話の広がりと深さ。
いつもながら見事な結末です。
読み進むうちに収集がつかないんじゃないかと思わせる、話の広がりと深さ。
いつもながら見事な結末です。
御手洗潔シリーズ最新作です。ニューヨーク摩天楼の一室で、死の床にあった往年の大女優が、半世紀近く前の殺人を告白。同じ摩天楼に住む女優たちの自殺、ビルの窓ガラス全てを破壊する謎の爆発、建築家の死、時計塔の凄惨な殺人。全ての事件に絡むファントムの存在。舞台はニューヨーク。日本に来る前の御手洗潔が、この謎に挑みます。久々の御手洗ものの長編です。堂々600ページ。さすがです。トリックといい、人物描写といい、情景描写といい、素晴らしいです。文章も良い。ぐいぐい引き込まれます。冒頭に掲げられる事件は、いつものように実現不可能なもので、不思議にあふれています。この大風呂敷をどう収束するのか。見所です。しかし、さすが大御所島田荘司。単なる物理トリックに終わらず、心理トリックも加味しながら、壮大なトリックを構築しています。久しぶりに読み応えのあるミステリでした。
御手洗潔さんがコロンビア大で助教授をされていた時代のお話なのですが、物語は1969年の御手洗助教授と、第一次大戦前後のニューヨーク市警の刑事さん、二人の主人公によって動いていきます。
アメリカという舞台設定からなのか、日本を舞台とした作品とは文体も変え、アメリカ人が書いた推理小説の上質な翻訳を読んでいる気分になります。マンハッタンの雨の夜の空気感がはっきりと伝わってきます。ストーリーも近年の御手洗シリーズでは一段抜けた仕上がりで、文句無しでしょう。ロマンと詩情に溢れた名作として語り継がれる一冊になると思われます。
アメリカという舞台設定からなのか、日本を舞台とした作品とは文体も変え、アメリカ人が書いた推理小説の上質な翻訳を読んでいる気分になります。マンハッタンの雨の夜の空気感がはっきりと伝わってきます。ストーリーも近年の御手洗シリーズでは一段抜けた仕上がりで、文句無しでしょう。ロマンと詩情に溢れた名作として語り継がれる一冊になると思われます。



