私たちは物語を作りながら生きている、物語により救われたり、生きる力をもらったりしているんだなあ、と改めて教えてくれます。
それから、小説家というのは、物語を「発明」するのではなく、「発見」するのだということもわかります。
小さい本ですが、いろんなことを教えてくれます。
物語の役割 (ちくまプリマー新書)
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本書は3つの公演で物語について語ったことを書籍にまとめたものである。本書は125ページほどですが、自分の物語の役割について考えさせられる点がありました。
物語は妄想や空想の中から出てくるのではなく、日常の中から出てくるものだろう。その日常を言葉にしたときにはじめて物語になるということだ。物語になる現実がまず先にあって、言葉があるという感じだ。テーマ(主題)ありきでは面白い小説がかけないのではと思う。それは、言葉が先ではないからなんだろう。心にある情景を引っ張り出して言葉にすることが小説家の役目なんだから。
人それぞれに物語があるという。日々の生活の中に物語が潜んでいる。ただ気づいていないだけかもしれない。嘘をついてごまかすことも、こういう物語を作ったうえでこのケースは嘘をついたほうがいいと思って嘘をつくのであろう。無意識のうちに面白い物語が潜んでいるのかもしれない。
本を読んで物語に触れるというのは、他人の物語に触れるということなのだろう。そこで、他人の生き方にふれるということになるから、もっと自分の心が豊かになっていくことだろう。私は、本(特に小説)を読んで、もっと心の奥行きを広げたいと思っている。自分の生き方について自問自答できるし、他人の行き方について考えることができるからである。
物語は妄想や空想の中から出てくるのではなく、日常の中から出てくるものだろう。その日常を言葉にしたときにはじめて物語になるということだ。物語になる現実がまず先にあって、言葉があるという感じだ。テーマ(主題)ありきでは面白い小説がかけないのではと思う。それは、言葉が先ではないからなんだろう。心にある情景を引っ張り出して言葉にすることが小説家の役目なんだから。
人それぞれに物語があるという。日々の生活の中に物語が潜んでいる。ただ気づいていないだけかもしれない。嘘をついてごまかすことも、こういう物語を作ったうえでこのケースは嘘をついたほうがいいと思って嘘をつくのであろう。無意識のうちに面白い物語が潜んでいるのかもしれない。
本を読んで物語に触れるというのは、他人の物語に触れるということなのだろう。そこで、他人の生き方にふれるということになるから、もっと自分の心が豊かになっていくことだろう。私は、本(特に小説)を読んで、もっと心の奥行きを広げたいと思っている。自分の生き方について自問自答できるし、他人の行き方について考えることができるからである。
小説を書くためのハウツウ本を何冊か読みましたが、その最初の所、物語については語られていなかったことが、ここには書かれていて、「人間は、なぜ物語を必要とするのか?」が、やさしく語られています。
人が生きていくために物語を必要とし、必要な物語を自分で紡いでいるということが、ほんとうに心にすとんと落ちてきました。
そして、作者の中で物語がどのように作られていくのかが語られていて、小説を書こうとしている人には、是非、読んで見るべき本だと思います。
ページ数も字も読みやすいですが、内容は深いです。
何度も繰り返し読んで、それでいて読み返すごとにまた頷いてしまいます。
人が生きていくために物語を必要とし、必要な物語を自分で紡いでいるということが、ほんとうに心にすとんと落ちてきました。
そして、作者の中で物語がどのように作られていくのかが語られていて、小説を書こうとしている人には、是非、読んで見るべき本だと思います。
ページ数も字も読みやすいですが、内容は深いです。
何度も繰り返し読んで、それでいて読み返すごとにまた頷いてしまいます。
年をとるにつれ、いつのまにか、物語や小説を読む割合が減ってしまいました。
つい、分かりやすい社会事情の解説書や、ビジネス書、生活雑誌、実用書にばかり手が伸びて…。
でも、一方で、大人になっても物語を愛する人がたくさんいる人がいて、
なぜ、自分は物語から遠ざかってしまったのか、考えていました。
小川さんの作品は、『博士の愛した数式』しか読んだことがありませんでしたが、
瞬時に映像が明確に伝わり、やさしさ、ぬくもりのを感じさせる文章が、とても魅力的でした。
本書は、べつべつの3つの講演を元に編まれたものですが、
その小川さんが何を意図して物語を書こうとしておられるのか、芯にある姿勢をうかがい知ることができます。
また、幼ない頃、どのような本と出会い、作家へと至ったかも綴られています。
さらっと映画を見るぐらいの時間で読めるプリマー新書ですが、奥深く考えさせることの多いシリーズ。
本書も随所に、ぐっと引きつけられる言葉がちりばめられていて、作家の底力を見せつけられたりも。
「たとえば、非常に受け入れがたい困難な現実にぶつかったとき、
人間はほとんど無意識のうちに自分の心の形に合うようにその現実をいろいろ変形させ、
どうにかして現実を受け入れようとする。もうそこでひとつの物語を作っているわけです。
(中略)そういう意味でいえば、誰でも生きている限りは物語を必要としており、
物語に助けられながら、どうにか現実との折り合いをつけているのです」(p23)
これは、ほんの一部。
あとは、ぜひ、ご自分で探してみてください。
つい、分かりやすい社会事情の解説書や、ビジネス書、生活雑誌、実用書にばかり手が伸びて…。
でも、一方で、大人になっても物語を愛する人がたくさんいる人がいて、
なぜ、自分は物語から遠ざかってしまったのか、考えていました。
小川さんの作品は、『博士の愛した数式』しか読んだことがありませんでしたが、
瞬時に映像が明確に伝わり、やさしさ、ぬくもりのを感じさせる文章が、とても魅力的でした。
本書は、べつべつの3つの講演を元に編まれたものですが、
その小川さんが何を意図して物語を書こうとしておられるのか、芯にある姿勢をうかがい知ることができます。
また、幼ない頃、どのような本と出会い、作家へと至ったかも綴られています。
さらっと映画を見るぐらいの時間で読めるプリマー新書ですが、奥深く考えさせることの多いシリーズ。
本書も随所に、ぐっと引きつけられる言葉がちりばめられていて、作家の底力を見せつけられたりも。
「たとえば、非常に受け入れがたい困難な現実にぶつかったとき、
人間はほとんど無意識のうちに自分の心の形に合うようにその現実をいろいろ変形させ、
どうにかして現実を受け入れようとする。もうそこでひとつの物語を作っているわけです。
(中略)そういう意味でいえば、誰でも生きている限りは物語を必要としており、
物語に助けられながら、どうにか現実との折り合いをつけているのです」(p23)
これは、ほんの一部。
あとは、ぜひ、ご自分で探してみてください。
小説家が物語りについて語る。
作家自身の物語の体験記。
作家が物語を生み出す瞬間を丁寧に紹介している。
作品を読んだ後でも、これから読むとしても、
物語に興味がわいてくる一冊だ。
作家自身の物語の体験記。
作家が物語を生み出す瞬間を丁寧に紹介している。
作品を読んだ後でも、これから読むとしても、
物語に興味がわいてくる一冊だ。



