主人公エマは村のみんなの敬愛を集める名家のお嬢様。美人なのにそこを誇るわけじゃない。エマの自尊心は別なところにあるからだ。生まれながらの身分、権威をふりかざす、ハイベリーの啓蒙主義的女王様なのだ。
その無邪気な女王様がことごとく鼻っ柱を叩き折られていく様子は可笑しいけれど哀れをさそうほどに徹底している。縁結びをしても思惑は外れ、ライバルの秘めた恋を観察しても勘違いと早とちりの繰り返し。生意気娘に作者の筆はまったく容赦ない。痛快である。
エマは生意気だけれど、育ちがいいので悪意がなく、責任感の強い、失敗を素直に反省できるチャーミングな娘だから、完璧な紳士ジョージ・ナイトリー氏がずっと見守っていて、ちゃんと最高の大団円へと結ばれていく。
村の人々もキャラ立ちまくりで、エルトン夫妻のいやったらしさなんて絶品。
それにつけてもナイトリー氏はうっとりしちゃうほど素敵な紳士で、これがジェイン・オースティンの理想の紳士像?と小生は勘ぐっております。
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エマ (下) (ちくま文庫)
中野 康司(翻訳)
価格: ¥1,050 (税込) 文庫 出版社: 筑摩書房 発売日: 2005/10/05 ASIN: 4480421386 おすすめ度: ![]() Amazon ランキング: 131271位 発送可能時期: 通常24時間以内に発送 ![]() |



