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明治十手架〈下〉―山田風太郎明治小説全集〈14〉 (ちくま文庫)
山田 風太郎
価格: ¥998 (税込)

文庫
出版社: 筑摩書房
発売日: 1997/12
ISBN: 4480033548
おすすめ度:5
Amazon ランキング: 88883位

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5日本最初の監獄教誨師が誕生するまで
日本最初の教誨師である原胤昭が、昭和期になって
青春時代を回顧するという形式が採られている本作。

十手持ちだった胤昭が、明治初頭、奉行所時代の恩師の娘でクリスチャンの
有明姉妹とともに、出獄人保護に乗り出していくのですが、そこに悲惨な過去
を背負う5人の犯罪者と、卑劣で残虐な5人の悪徳官憲が絡み、抜き差しなら
ない因縁を形作っていく、という筋立てです。

他の明治もの同様、彼らの物語に歴史上の有名人が思いがけない形
で関わる、という展開を見せますが、後半は一変して忍法帖的活劇へ。

権力を振りかざす官憲に対し、ある事件を機に、彼らと対決していくことを決意した
犯罪者たちが、きわめて不利な条件のもとで死闘を繰り広げていくことになります。


また、何といっても、十手と十字架、二つの属性を持たされる、
胤昭の両鉤十手という小道具の用いられかたが、抜群に巧い。

十手と十字架という一見かけ離れたもの同士が、物語によってスムーズに結びつけ
られることで、教誨師に転身した胤昭の数奇な運命が見事に形象化されています。







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