でも、彼のやった事、残した物はやはり「伝説」と呼ぶにふさわしいのかもしれない。
そんなトージの単独アメリカ旅行記。
準占領下の日本にあって、海外旅行という言葉すら思いつきもしなかった時代、
それでもトージは、「親からの独立」のためにアメリカへ発った。
勿論、15そこそこのガキがまったくの手助けなしに成し遂げる事は、
途方も無く困難で、事実できなかった事は本署を読まれれば分かる事だろう。
しかし、それと同時に彼にとって一番大事なのは出来るか出来ないかではなく、
自分で試し、そして経験する事だという事でもあった。
それは彼のポリシー「がむしゃら」とも言い換えられる。
そして帰国後、一回り大きく成長した彼は、
草レースのベテランという事以外、実質ノンキャリアというハンデに打ち勝ち、
トヨタ自工のエースドライバという地位を、確固たるものにしていった。
本署を見ていると、自分の臆病さというものに気づかされ、
だからこそ実に勿体無く生きている事を再認識させてくれる。
あなたも一度は読んでみるといいだろう。



