一応医師をやってて糖尿病病棟で勤務してるので、この作者の描写に、いちいち本当に「体験したこと」を率直に語るリアリティが感じられ、非常に痛快で面白かったです。
電気製品持ち込み禁止なのに何故か咎められないノートPC。何故か大病院じゃ推奨されてるアルコール消毒。教育入院にやってくる患者に(控えめに言っても)多くに見られる(控えめな表現で言うところの)やる気の欠如。屋外に自然発生する謎の喫煙所。夫婦ゲンカまでしながら医師の指示に逆らう作者(笑)。
そこに教育的配慮があるわけでなし、理不尽な病院批判があるわけでなし、教科書的タテマエや御託があるわけでなし。ただ徹底的に感じたままに現実を描写して、そして読んでいて楽しい。素敵です。この作者さんの感性について行けるだけの知識と理解力とやる気と判断力がある(一部の)糖尿病患者には、文句なくお勧めできる「読み物」だと思います。
ただ現実に自分が接している糖尿病患者って、作中にある「吉成さん」や「海野さん」タイプも多く、そういう人はこの本を読んでも「クスリを自己調節しながら好きなもの食べた方が幸せになれるのね!」と本気で解釈してしまうので、怖かったりもします。本来そこまで一患者である作者の責任にするのは酷かも知れませんが、他の方がレビューで表明されている懸念も同様のものだと思われ、文章のどこかに一言そういう配慮があってもよかったかもしれません。
余談ですが自分は普通に清潔な皮膚に刺すだけなら、皮下注射前の消毒は不要と考えています。
あと本当にまったく余談ですが「尿を、入れてください」の読点(「、」)に爆笑しました。
シュガーな俺
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糖尿病について、とても緻密に調べあげ、よくぞここまで、一般の人にも解りやすく書いてくれました。糖尿病を患っている方、糖尿病教育に携わっている医療従事者いずれにもお薦めです。 主人公の持つ疾患に対するポジティブな、そして上手に向き合う感情は、そうそう持てるものではないというのが正直な所ですが、患者がこのような気持ちに傾いていくことができるように、関わっていけるようにしたいなと、再認識させてくれる本でした。
面白かったです。流れが良くスラスラ読めました。
ただ、気になったことも幾つかありました。それは
☆著者はまだ糖尿病になって日が浅いので、病状についての経験が
まだ浅いと感じられること、つまり「まだまだ甘い」(笑)と感じられることです。
たとえば、低血糖も、実感できる症状は年々違ってきますし
軽く考えていると意外な危険に遭遇する時もあります。
(身体が慣れてしまい意識をなくすまで気付きにくくなる)
同じく予想外な高血糖で、ケトアシドーシスなどいきなり危険になることもあります。
(著者は1型とは言え少しはインスリンが出ているようなので、まだ大丈夫かもしれません)
☆やはり、わざわざ消毒せずに注射したり、血糖測定することはない、という点です。
止むを得ずそうなることもありますが、消毒するに越したことはないです。
☆(実はこれが一番違和感あった点ですが)
所謂2型患者の中でなかなか節制できない人を、見下しているように感じられることです。
確かに1型の患者としてはそう思いたいのは解りますが、それでもせっかく病気になった以上
節制できずに苦しむ人に対して、もう少しの優しさがないと辛いです。
つまり、糖尿病患者としてまだ日が浅く、妊娠出産が不要な男性でもあるので、
糖尿病の全てを語れているとは思えませんでした。(まぁそれはそれで良いのですが)
それでも、糖尿病を知らない人が読むには、面白くて、学べることも多いと思えるので、お薦めです。
また、全体の患者数が多いわりには知られていないことや誤解の多い糖尿病を、
1型と2型とを分けて、多くの読者に知らしめてくれたことには感謝!です。
ただ、気になったことも幾つかありました。それは
☆著者はまだ糖尿病になって日が浅いので、病状についての経験が
まだ浅いと感じられること、つまり「まだまだ甘い」(笑)と感じられることです。
たとえば、低血糖も、実感できる症状は年々違ってきますし
軽く考えていると意外な危険に遭遇する時もあります。
(身体が慣れてしまい意識をなくすまで気付きにくくなる)
同じく予想外な高血糖で、ケトアシドーシスなどいきなり危険になることもあります。
(著者は1型とは言え少しはインスリンが出ているようなので、まだ大丈夫かもしれません)
☆やはり、わざわざ消毒せずに注射したり、血糖測定することはない、という点です。
止むを得ずそうなることもありますが、消毒するに越したことはないです。
☆(実はこれが一番違和感あった点ですが)
所謂2型患者の中でなかなか節制できない人を、見下しているように感じられることです。
確かに1型の患者としてはそう思いたいのは解りますが、それでもせっかく病気になった以上
節制できずに苦しむ人に対して、もう少しの優しさがないと辛いです。
つまり、糖尿病患者としてまだ日が浅く、妊娠出産が不要な男性でもあるので、
糖尿病の全てを語れているとは思えませんでした。(まぁそれはそれで良いのですが)
それでも、糖尿病を知らない人が読むには、面白くて、学べることも多いと思えるので、お薦めです。
また、全体の患者数が多いわりには知られていないことや誤解の多い糖尿病を、
1型と2型とを分けて、多くの読者に知らしめてくれたことには感謝!です。
目の覚めるような粋なラスト。作者のセンスの良さがキラリ。
「暗いイメージだった糖尿病」がメジャーデビューしたという感じ。
主人公「喬一」になって読むのがお薦め。糖尿の知識もつき、ドキドキ感も味わえ、二度美味しい。家庭医学書では絶対に書いてない詳細な症状もたくさん出てくる。患者側としては他人の情報も大切。あくまで参考に。
前作「ラスマン」はよどんだ紫。「わす誓」はクリアオレンジ。「シュガ俺」はブルーホワイト。に感じます。本に色のある作者です。
「暗いイメージだった糖尿病」がメジャーデビューしたという感じ。
主人公「喬一」になって読むのがお薦め。糖尿の知識もつき、ドキドキ感も味わえ、二度美味しい。家庭医学書では絶対に書いてない詳細な症状もたくさん出てくる。患者側としては他人の情報も大切。あくまで参考に。
前作「ラスマン」はよどんだ紫。「わす誓」はクリアオレンジ。「シュガ俺」はブルーホワイト。に感じます。本に色のある作者です。
今巷ではメタボリックシンドロームなど生活習慣病が色々なメディアに出てきていますが糖尿病と言う病気については世間にあまり知られていないように感じます。この小説は糖尿病患者である著者自身の経験にもとずいて面白く書かれています。糖尿病患者の方は共感できるところが多いのではないでしょうか。糖尿病患者ではない方にも「糖尿病とはよく聞くけど実際にはよく知らない」と言う方が殆どだと思います。糖尿病を知る為、患者の苦悩を知る為、自分が糖尿病と言う不治の病にならないよう、これを機に是非読んでいただきたいです。



