シリーズ2作目,既発3編+書きおろし1編の連作短編集です.
思春期の女の子の内面的な部分について語る場面や,
女の子がトイレに籠もって怒りを爆発させるところは,
著者の女性的な感覚が強めに出ている印象を受けました.
また,主人公がトラブルに対して積極的に動くというより,
裏方的存在で,困っている人たちにヒントを与える立ち位置.
そのため,その人たちの内面がより深く描かれているようです.
ほかでは,主人公が家庭や仕事の問題に揺れ動く最終話は,
若い夫婦から連想しがちな,明るい楽しいというだけでない,
この作品ならではのモヤモヤした気分を感じることができます.
ただ,罪や問題への甘さはシリーズをとおして気になるところで,
少しの苦さと併せてテンポよく読めるぶん,余計に引っかかります.
あとは,おしゃれな主人公の外見への描写が多いのですが,
自分が男性のせいか,ちょっとイメージがしづらかったです.
モップの精は深夜に現れる (ジョイ・ノベルス)
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