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恋いちもんめ (幻冬舎文庫)
宇江佐 真理
価格: ¥600 (税込)

文庫
出版社: 幻冬舎
発売日: 2008/06
ISBN: 4344411358
おすすめ度:4.0
Amazon ランキング: 107962位
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残念!ヒロインの相手役に感情移入できない
宇江佐先生の作品が立て続けに文庫化されています。
ファンとしてはありがたいことです。
さて本作、
両国広小路の水茶屋「明石屋」の娘お初の恋と、
お初の家族、恋人栄蔵らの人生の明暗を描いた人情もの時代小説です。

読みどころは、
まっすぐな娘、お初が若さ故に悩みながらも、
誠実に生きることで、
周囲の人々を変えていき、
最後には・・・、
というドラマ性です。
よくできた恋愛小説で青春小説です。

現在の時代小説の書き手では、
名実ともに「NO1は宇江佐真理」というのは、
衆目一致するところですよね。
そういう背景で本作を読むのですが、
確かに平均以上。
最後まで読者の心を掴むストーリーの力強さもあります。
「冶玄店の女」と同じ感想ですが、
本作、主人公の相手役、
男(栄蔵)の描写がいまいちのような。。。
本作でいうと、
相手役の栄蔵は実家の火事の後姿を消すのですが、
その失踪の必然性が感じられません。
手練のストーリーテラー、宇江佐先生としては珍しいことです。
この調子で最後まで栄蔵にのめり込めませんでした。

どうしても比較してしまいますが、
代表作、髪結い伊三次シリーズでは、
主人公伊三の心理描写が効いていて、
それが恋愛の描写にも繋がっているように思います。
栄蔵の里親に預けられた歴史などもっと掘り下げたらなあと。。。

本作はすかっとできませんでした。
期待値の高い作家宇江佐先生だけに、
ちょっと厳し目なレビューで。



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