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Fake (幻冬舎文庫 い 18-4)
五十嵐 貴久
価格: ¥800 (税込)

文庫
出版社: 幻冬舎
発売日: 2007/07
ISBN: 4344409809
おすすめ度:3.5
Amazon ランキング: 208699位
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『カイジ』の小説版
まるで『カイジ/福本 伸行』の小説版みたい。
ポーカーの勝負をカジノのオーナーで砥川組組長の息子・沢田に
受けさせるようまとめ上げたり、実際のポーカー勝負のスリル溢れる
駆け引きや緊迫感は、まさに『カイジ』の世界である。

ただ、前半のカンニングとポーカーのイカサマが同じネタなのは
やや芸がない。最後は意外な展開となるが、強引と言う気がして
ならない。実際リアリティーは無いだろう。

コンゲームを題材とした小説として退屈せずに読めるが、若干台詞
回しに読みにくい部分があるのが気になった。
ラストの決着の仕方や、主人公の宮元と加奈の関係も今一つ
すっきりしない。
小説の定義ってあるの?
Fakeのとおり、主人公がFakeしていると見せかけてFakeされている結末が面白い。
達成感と未来不安感を読者に残したままの結末である。
HappyEndで良かったとは誰も思わない。
投げっぱなしでも小説としては有りか?
「小説の嘘」として楽しめるかどうか
 これは、素直な「ほめ言葉」として言うのだが、「ヒマつぶしの娯楽作」としてはかなり面白い小説。読んでいる間は、ドキドキも知的興奮も、シアワセな気分も味わえる。
 ただ、読後感は今一つかな。

 最後のトリックは、現実には100%実行不可能。無理にやったとしても絶対に即バレる。
 ちょっと読むとすごいアイデアのような気がするけど、細かい所まで完璧にはできない。少し具体的に考えてみると、すぐにおかしいと気付かれるのは明白だろう。
 そのリアリティの無さを、「小説の嘘」として楽しめるかどうか。そこが問題だが、私にはこの作品ではちょっと難しかった。

 ミステリー小説では、荒唐無稽なトリックの殺人事件が珍しくないけど、それはフィクションとしては許せることが多いよね。でも、この『Fake』のようなコンゲーム小説では、リアリティの無いトリックは、なぜか腹が立つのだが、どうしてだろう。

 もう一つ、西村(父)が計画に加わったのは、彼にとって「大事なもの」を守るためだったはずだ。しかしこの結末では、勝負には勝っても、結局、その「大事なもの」は守れないのではないか?
 敵はだまされて激怒しているはずだから、仕返しの意味でも、余計熱心に攻撃してきそうだしね。

 やっぱり、映画『スティング』のように、敵はだまされたことにも気づかない、そこまで完璧にだまさないと、この手の話は、本当のハッピーエンドにならないと思う。
・・・
登場人物の設定に無理がある上に、物語の前半と後半では彼らの性格、能力が一変する(特に西村親子)。名探偵コ〇ンなみ、いやそれ以下のトリック。読者をばかにするなと言いたい。
スティングには??
古典的なコンゲームもの。
それなりに読ませて、オチもまずまず。
ただ作者も告白しているように
本来の意図とは別に拡大派生した作品だけに
そのネタ以外はやや強引。
オチバラシも平凡で息切れ感が。。。
多分に映画「スティング」を意識したようだが
何しろ「粋」じゃない。



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