草原の椅子とほとんど使っている材料が、酷似していて、ちょっと物足りない。
雅人が姿を消す必要があったんでしょうか?
あったから作品として成り立つのかな?
星宿海への道 (幻冬舎文庫)
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宮本輝の作品を手に取るのはもう15年ぶりぐらいか。
彼がデビューして数年は、新作が出るのが待ち遠しいくらいであったが、
ある時期から、書きたいことを書いているのではなく、
書くことを無理やり頭の中でひねり出してるなあと感じて、
急激に魅力を感じなくなった。
さて、本書であるが、友人の強い勧めで読んでみたものの、
正直期待はずれであった。
終章のエピソードがなくても、母への思慕は十分に感じられるが、
特に感動することもなく、正直消化不良である。
「異族」というより、「異民」のほうがすっきりする。
宮本輝信者にしてみれば、
彼の作品を読んで感動しないなんて信じられないのだろうが、
そういう人間もいるということです。
彼がデビューして数年は、新作が出るのが待ち遠しいくらいであったが、
ある時期から、書きたいことを書いているのではなく、
書くことを無理やり頭の中でひねり出してるなあと感じて、
急激に魅力を感じなくなった。
さて、本書であるが、友人の強い勧めで読んでみたものの、
正直期待はずれであった。
終章のエピソードがなくても、母への思慕は十分に感じられるが、
特に感動することもなく、正直消化不良である。
「異族」というより、「異民」のほうがすっきりする。
宮本輝信者にしてみれば、
彼の作品を読んで感動しないなんて信じられないのだろうが、
そういう人間もいるということです。
人生も仕事も大先輩の方から是非読むようにと半ば強引に渡されて本書を読む機会を与えられた。
現実逃避を主な理由にかなりの量の活字を追っている私には、一番苦手な「戦後」の話。
本筋は平成になって消息を絶った血の繋がらない兄の人生を弟が辿るという話だが、兄「雅人」が抱えている戦後間もない母との人生がメインに語られている。
この「戦後」というのが私はどうにも苦手で、今までもずっと避けて来た。全てが密着した埃にまみれたあの時代がどうしても受け入れられなかった。
今回も嫌々ながら読み出し、唸りながら頁をめくる日々。
しかし、読み進めるうちにだんだんと引き込まれ、読後感はそう悪くなかったように思う。
感動したのは、使い古された言葉ではあるが「家族愛」。
子供のためにどんな辛いことにも耐える母親。血は繋がっていないのに兄を思う両親や弟の愛情など、底の方からじわじわと湧き上がるのが解る。
使い古されたものにこそ、色んなことを教えられるのだと人間関係が希薄な私に訴えているようだ。
やっぱり、こういう小説も読まんといかんなあ・・・と反省させられた。
はい、これからは読みます。
現実逃避を主な理由にかなりの量の活字を追っている私には、一番苦手な「戦後」の話。
本筋は平成になって消息を絶った血の繋がらない兄の人生を弟が辿るという話だが、兄「雅人」が抱えている戦後間もない母との人生がメインに語られている。
この「戦後」というのが私はどうにも苦手で、今までもずっと避けて来た。全てが密着した埃にまみれたあの時代がどうしても受け入れられなかった。
今回も嫌々ながら読み出し、唸りながら頁をめくる日々。
しかし、読み進めるうちにだんだんと引き込まれ、読後感はそう悪くなかったように思う。
感動したのは、使い古された言葉ではあるが「家族愛」。
子供のためにどんな辛いことにも耐える母親。血は繋がっていないのに兄を思う両親や弟の愛情など、底の方からじわじわと湧き上がるのが解る。
使い古されたものにこそ、色んなことを教えられるのだと人間関係が希薄な私に訴えているようだ。
やっぱり、こういう小説も読まんといかんなあ・・・と反省させられた。
はい、これからは読みます。
タクラマカン砂漠の付近で消息を断った男・雅人が夢見ていたのは、黄河の源流と伝説にうたわれる「星宿海」という場所だった。この物語は暗く、けれど温かい。これは雅人という男の人柄そのもので、彼は常に背負っている宿命の重さを漂わせながら、決して陰気ではなく、他人の気持ちを温かにする。弟──血はつながっていないが──は、兄の失踪の原因をその幼少期に求めて、彼の過去をさかのぼる。雅人は、養父に引き取られる以前は、物乞いの母親とふたりで極貧の生活を送っていた。母親の後半生は“戦時中”という時代が残した宿題へのひとつの回答であり、そして雅人の失踪は彼自身がくだした“戦後”という宿題への答えであるように見える。答えを出した雅人は星宿海へと旅立つ。湖が星の数ほど散らばっていて海のように見える。彼岸のものとは思えない光景にむかってふらりと旅立った男は、現代という時代を生きていく幼い娘にどんな宿題を残したのだろうか。
いつもと違って、章によって一人称となる人物が違っていた。が、それは「星宿海」というキーワードを活かすために必要な手法だと思う。そうやって「マサト」という男の人生が少しずつ解きほぐされていく。
あまり幸せとは言えない人生に様々なトラブルや偶然が重なり、さまざまな人間が関わっていく。そして最後にはぼんやりとした納得で終るのはいつものパターンであるが、人々の抑制の効いた善意は心に染みた。
あまり幸せとは言えない人生に様々なトラブルや偶然が重なり、さまざまな人間が関わっていく。そして最後にはぼんやりとした納得で終るのはいつものパターンであるが、人々の抑制の効いた善意は心に染みた。



