今回はいちいち書き込みを過剰にするあまりちょっと変な偏りがあるように感じられるのが悲しい。
詳しく書くと内容に触れてしまうから難しいけど、警察を悪し様に書きすぎ。
ストーリー上それが必要なのかもしれないけど、別の方法を取って欲しかった。
単行本の時、オビには『森巣博の最高傑作』などと謳ってあったけど、そんなことはない。森巣博を過小評価するなよ出版社!と言いたい。
「越境者たち」の素晴らしい傑作ぶりを知ってる者にとっては物足りない。
「非国民」から森巣博に入っちゃいけない。まあ、既にファンの人は読んでおいたほうがいいけど。
非国民 (上) (幻冬舎文庫)
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この作品はいきなり「帝国ホテルのカレーライス」から始まる。森巣ファンならちょっとがっかりするかもしれないが、その不安は見事に解決される。クスリの正しい使い方に始まり、アンダーグランドカジノ(アングラ)、警察官僚の腐敗などがリアリティーをもって描写されている。わたしはその筋に疎いのでわからないが、おそらく事実なのであろう。そしてこのような社会の矛盾に立ち向かう「ハーフウエイ・ハウス・希望」の面々が希望を求めてオーストラリア・クラウンカシノに乗り込む。30万ドル、一撃離脱のバカラ一本勝負だ。結果は2枚の持ち札が3という極めて低い数字で勝利してしまう。バカラを打ち慣れた人ならわかると思うが、これは痛快な勝利。持ち札の合計が5でも3でいい。極端にいえば、そこに「希望」があれば1でもいい。森巣氏の言葉を借りればカシノとは人が「夢をみること」と「祈る」ことが許された場所である。人は希望があれば生きていける。「夢をみること」と「祈る」は人間の特権である。しかし、今の社会にはそれが失われつつある。著者のそんな危機感が、この傑作を生んだのだろう。
薬物依存から立ち直ろうとする者たちが1つ屋根の下で、
「全てが許される明日」を信じ懸命に生きている・・・。
はずなのだが、ギャンブルで悪徳警官に挑む・・・。
更正したと楽天的に捕らえるが、真実からは何も脱却していないのでは?
文章はギャンブルに疎くても読みやすい。
その臨場感などは伝わってくる。
しかし、それだけ。
何も解決しないままハッピーエンドのような見え透いた結末を迎える。
とてもご都合主義。
読み終わった後には何も残らない。
「全てが許される明日」を信じ懸命に生きている・・・。
はずなのだが、ギャンブルで悪徳警官に挑む・・・。
更正したと楽天的に捕らえるが、真実からは何も脱却していないのでは?
文章はギャンブルに疎くても読みやすい。
その臨場感などは伝わってくる。
しかし、それだけ。
何も解決しないままハッピーエンドのような見え透いた結末を迎える。
とてもご都合主義。
読み終わった後には何も残らない。




