この作品は、前作「栄光一途」の続編として、前作でも主人公だった元柔道選手の望月篠子が再び登場します。
前作では、柔道が舞台でしたが、今度はアルペンスキーが舞台になります。
日本チームに所属する黒人と日本人のハーフの双子の石野兄弟が、ダウンヒルで活躍し始めたことから、それをおもしろく思わない白人至上主義の組織が動き出し、事件がいろいろと。
篠子は、日本チームのメンタルトレーニングを担当することになり事件に巻き込まれていく、という話です。
読んだ印象として、ちょっと中だるみするというか、展開が遅い部分があって、途中で読んでいるのがつらくなる部分がありました。
オチも、「虚貌」ほどでは無いですが、納得できない感じで、どうもいまいちと言わざるを得ません。
女剣士、佐々木深江は、なかなかいいキャラで、彼女の登場シーンはいいんですが、全体的にどうもなあという感じです。
とりあえず、前作を読んでいるなら、読まれてもいいかもしれません。
強くおすすめはできないですが。
白銀を踏み荒らせ (幻冬舎文庫)
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長さの割りに切れは感じられませんでした。
文庫版解説では、コミカルとシリアス、リアルと劇画を
あえて使い分けていると書かれていましたが、単純に
完成度の低さを感じざるを得ませんでした。
しかし、そのパートパートで言えば、決して楽しめなかった
わけではなく、次から次へと書きたいことが沸いてきて
止まらないような印象を受けました。
これから「虚貌」や「犯人へ告ぐ」にジャンプアップする
ため、作中の石野マークのようにグッと力を溜めていたのかも
しれませんね。
文庫版解説では、コミカルとシリアス、リアルと劇画を
あえて使い分けていると書かれていましたが、単純に
完成度の低さを感じざるを得ませんでした。
しかし、そのパートパートで言えば、決して楽しめなかった
わけではなく、次から次へと書きたいことが沸いてきて
止まらないような印象を受けました。
これから「虚貌」や「犯人へ告ぐ」にジャンプアップする
ため、作中の石野マークのようにグッと力を溜めていたのかも
しれませんね。
篠子の出てくる2作品は、正直なところあまり面白くない。文章がくどいのと、文語と口語がごっちゃになってる。
柔道シーン、スキーのシーンは臨場感もあって、読み応えがあるのだけれど、虚貌の元アイドルの女の子に比べて、篠子があまりにも「作られた」感のある人物設定で、苦悩や葛藤がまったく伝わってこない。深紅もそう。張りぼてに都合のいい設定だけをくっつけたような便利キャラみたい。
雫井さんは一作ごとにめきめきと力をつけている方なので(虚貌→火の粉→犯人に告ぐの成長は圧巻!)、今の筆力でぜひ再びチャレンジして欲しいジャンルではあります。
柔道シーン、スキーのシーンは臨場感もあって、読み応えがあるのだけれど、虚貌の元アイドルの女の子に比べて、篠子があまりにも「作られた」感のある人物設定で、苦悩や葛藤がまったく伝わってこない。深紅もそう。張りぼてに都合のいい設定だけをくっつけたような便利キャラみたい。
雫井さんは一作ごとにめきめきと力をつけている方なので(虚貌→火の粉→犯人に告ぐの成長は圧巻!)、今の筆力でぜひ再びチャレンジして欲しいジャンルではあります。
雫井さんの小説は全て面白くて、期待を裏切らないものばかり。私が一番好きなのは「火の粉」だが、あそこまでの迫力はないものの、本書もなかなか読みやすくて面白かった。シリーズ前作の「栄光一途」は柔道もので、トップを目指すアスリートたちの孤独さや心の葛藤を見事に描いていたといえる。反面、この「白銀・・」では選手の心理状態よりも殺人事件や国際的な陰謀の方に重点が置かれ、その分殺し屋が出てきたり立ち回りがあったりと、派手な展開になっている。親友の女剣士など個性的なキャラクターも愛着がわき、一気に読みきってしまった。スキーの競技にはあまり詳しくなかったのだが、初心者にも分かり安く解説してあり、オリンピックでのスキー競技が今までより身近に感じられるようになったのもお得だったかも。読んで損はない一作だと思います。
作家にはいろいろなタイプがあり、平凡な作家がある作品をきっかけに大化けすることがあるのだと、この作品で知った。作者で言えば、この作品の次の「虚貌」が、そのきっかけにあたるのであろう。
「虚貌」以降の、「火の粉」「犯人に告ぐ」はいずれも秀作であり、お薦めできる作品であるが、この本は、驚くほど退屈だった。どこかで面白くなるかとしれないと、2週間かけてなんとか300ページまでたどり着いたが、そこで断念し、残りの200ページは読んでいない。
作者には失礼かもしれないが、こちらも時間とお金という対価を払うわけだから、厳しいレビューにさせてもらいました。
「虚貌」以降の、「火の粉」「犯人に告ぐ」はいずれも秀作であり、お薦めできる作品であるが、この本は、驚くほど退屈だった。どこかで面白くなるかとしれないと、2週間かけてなんとか300ページまでたどり着いたが、そこで断念し、残りの200ページは読んでいない。
作者には失礼かもしれないが、こちらも時間とお金という対価を払うわけだから、厳しいレビューにさせてもらいました。



