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嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)
山田 宗樹
価格: ¥600 (税込)

文庫
出版社: 幻冬舎
発売日: 2004/08
ISBN: 4344405617
おすすめ度:3.5
Amazon ランキング: 93372位
発送可能時期: 在庫あり。

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一気に読みキル展開
 映画版の中谷嬢の怪演に圧倒され原作を入手。原作も現在と過去が
チャンネル切り替えのテンポも心地よく一気に読ませてもらった。
文庫版の上・下の切り替わりも、場面展開がよく面白い。
S40年生の著者が、どのような作意をもって物語とされたのか。
LIVE感覚で読ませて頂いた。読んで糧となる松子さんの人生です。
公務員特に教職にあり、才女を育まれた家庭をかいま見た思いです。
真剣に生きる事が、これ程詰め込まれた物語もそうざらにないと感じた
ところです。下巻も展開がいいですね。映画版観ても全く色あせない
原作です。原作に忠実なだけが、いい映画の条件ではないなと思います。
 それと人の人生は、物語にするほど面白くもないです。みなさん、
肩の力を抜いて小説、映画として観ましょうよ。もっと凄い人生の人が、
身近なところに、ゴロゴロしていらっしゃいますから。
 私は、ごろごろしてる話を映画や小説にすることが凄いなと思います。
嫌われというよりダメ男依存症・・
共感できるか出来ないかで、好みが分かれる小説だと思います。

私はダメでした。細かいエピソードにリアリティがなさすぎ、
残念ながら感情移入が出来ませんでした。

小説の根底に『不幸』という絶対的なキーワードがあるため、
松子につかの間の幸福があっても、それ以上の不幸がすぐ後に続く
ようにしかならない内容で進行する小説です。最後まで。

はたして松子には自分の意思があったのか、と思ってしまいますが、
よく考えると男の意志に自分を委ねる意思は強く持っていた、
という事なんでしょうね。その分、余計にめぐみや明日香とは対照的
な生き様に見えます。

私の好みで言うと、あまりオススメはできない本です。
嫌われ松子の一生
どうしてドラマや映画になるほど話題になったのか分からなかった。
浅はかな女は不幸になる、しかし・・・
 松子はほんとに浅はかな女です。運が悪いのも確かですが、根本的に気の向くままに行動しすぎるところがあります。ひとつひとつの事件はちょっと油断すると(いや油断しなくても)誰でも陥りそうなものですし、これは「物話」ですからこれでもかこれでもかと起こります。

 しかし、根本的に本当に彼女は浅はかです。この物語のひとつの教訓は「浅はかな女(人)は不幸になる」と言うことだと思います。

 しかし、不幸な割にはやたらと「いい出会い」があります。それは彼女が浅はかであっても人柄がいいからでしょう。

 最終的に松子は「不幸」な死に方をしますが、松子の一生が不幸か不幸でないかは、人それぞれの判断ですが(少なくとも「しあわせ」ではないと思いますが)、暗い話のわりには、妙に惹きつけられる物語です。(TVドラマも)
不幸な一生?幸せな一生?
 ふとしたことで人生が転がってしまう物語。

 ただ、主人公の松子は不幸ななかでも一生懸命に生きていく、そんな姿が素敵です。

 誰もが語りつくせない数の経験を背負って生きているものです。



嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)
山田 宗樹
価格: ¥630 (税込)

文庫
出版社: 幻冬舎
発売日: 2004/08
ISBN: 4344405625
おすすめ度:3.5
Amazon ランキング: 92795位
発送可能時期: 在庫あり。

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嫌われても、しあわせ?
とても有名な話しなのでしょうけれど(映画にもテレビドラマにもなっています)ちょっとした躓きから転げ落ちる女の一生を自身のモノローグと甥にあたる大学生が交互に語る事で非常に惹き付けられる展開になっています。もうコテコテのドロドロの思ったとおり以上のベタベタな展開です。まさに転落人生の話しなのですが、何故かとても読ませます。私は基本的にはコテコテでベタベタなものは好きではないのですが、この作品からはそれを手段として、コメディにしているように私には感じました。


昭和を生き抜いた押しに弱いけれど開き直ってしまう運の悪い女、というキャッチフレーズがつきそうな1人の女性の物語を、上手く甥を使ってミステリー仕立てにしています。頭がよく、美人で、押しに弱く、保守的な女性が(きっとその当時にも、いっぱいいたはず)ちょっとした躓きからありとあらゆる不運が襲ってきます。時代を昭和にした事で全く現実味が無いでもない、という微妙なリアリティをまとっていて、なかなか読ませるのです。そんなに運悪くならないだろう?とツッコミたくなる客観的視点を黙らせるだけの現実味は無いけれど、読ませるチカラとリズムがあるのです。


松子というキャラクターの自然な凄さ(性格的問題)、と境遇が(まさにドラマのタイミングのよさ)合わさったところに、テンポの良さに、非情にひきつけられました。彼女の見る目の無さと、信じすぎてしまう度胸に、いわゆる「生き方下手」に、リアルなものを感じました。「生き方下手」を憧れる人もたくさんいらっしゃいますから。おそらくそんな人たちを主眼において書いたのではないと私は思うのですが、この辺がちょっと微妙で、ミステリー仕立てなのになりきらず、社会派にもなりきらない不安定さがどう受け取れば良いか微妙でした。松子の結末には納得できても、甥である笙の結末や小説としての結末にやや難があるかとも思いますし、宗教的な部分に説得力もあるのですが、松子のキャラクターと顛末が強すぎて、インパクトが薄くなってしまって感じました。



あともう少しで松子にも幸せになるチャンスがあるにも関わらず、決して幸せな方を選べない、また我慢できない、あるいは説明し忘れ、頭は良いのに衝動的に開き直り、とことんまでいってしまう彼女の不器用さが愛おしく感じる、という読み方も理解できます(もちろんある程度ですが)、がやはり自分から引き受けてしまう悲しさと可笑しさがあって、そこがとても私には良かったです。松子はある意味天然の可笑しさが潜んでいるように感じました、彼女そのものはきっと可笑しくもなんとも無くただ必死なのでしょうけれど、その姿を可笑しくみせる小説だったのではないか?と。彼女の不運はある意味自ら招いた部分もあるように見えるからです。


誰にでも潜んでいるちょっとした躓き(躓かない人はいません)の奥に広がっている可能性を見せてくれる作品でもあります。転ばない人はいませんから、誰にでも起こりうる可能性を暗くならずに見せ想像させる小説、そんな読み方も出来そうです。
携帯小説っぽい
上巻の方がまだ先が気になって読めました。
なんか、1つ1つのエピソードが嘘っぽいというか(うまく書けませんが)。
松子がソープ嬢になって、仕事から帰ってきて
ブランデーのグラスを片手にシルクのパジャマを着て気だるく通帳を眺める…みたいな
描写がギャグっぽく思えて冷めてしまいました
作者の方は大真面目に「お金はあるけど孤独な女性」というイメージで書いてるんだろうな
と思うと余計に白けてしまいました。
ところどころにそういうベタな描写が多くていまいちでした。
他の方も書かれていますが、台詞がクサくて「ええっ」と思ってしまった。
あと、好みでしょうが松子がショックを受けたときに
同じような表現が多いのが気になりました。
(やたらと「。」が多くなる。)
面白いと思える部分もあったし、松子みたいないいキャラがもったいないな、と思いました。
個性派な物語。
面白い!
特に下巻。

ただ読んで感情移入できるかはひとによるのかもしれない。
文章が淡々としていて、状況はリアルに浮かぶが、松子の感情に読者がついてきにくい。恋愛依存で愛しすぎるタイプな私はけっこう共感したけど。


私は不器用だけど突っ走る松子が愛しかった。
家族・男・仕事、どっかで片思いじゃなく、成立した基盤があればあとは頑張る松子なんでしあわせやったんやろなぁ。

人生の転機や落ちこんだときにおすすめ!!
「女の一生」にしては痛すぎます!救いがないのが辛いです!
内容はドラマなどになった通りで、、、
小学校教師だった松子おばさんが人生の落とし穴にはまって、、、
つぎつぎと転落の人生をたどり、最後は殺されてしまう、、、
という言わば「不幸な女の一生」なのですが、、、
作者が男性ということもあってか、女の私が読むと、、
松子さんの人生に救いや良い所が全く無く容赦が無い感じがして、
正直、読むと辛い気分になってしまいました!
もう少し松子さんの人生に救いがあれば良いのに、と、
老婆心ながら思わずにはいられない、のです、、、
心に余裕のあるときに読まないと、こたえます!
もう少し女の気持ちになった「女の一生」を書く作家さんは居ないのかしら、、、
やり切れなさが残るなぁ
人の人生の中には、「れば」とから「たら」と言う事が浮かんでは消えるもの。
あそこでこうしていれば、あの時項だったら。。。
そんな思いにかられながらも、そこそこの人生でそこそこに幸せと不幸せがあって、それでも何とか過ぎてきた。
そんなところが、おおよその中年の自分の人生への採点ではないだろうか。
ところが松子の場合はそうは行かない。

この題名が不思議な題で、「嫌われ」と言うところはよく分からない。
いったい誰が嫌っただろうか。あえて言うなら、人生の女神に嫌われたというところか。
だいたいが、人生の女神はそこそこに平均律がお好きで、どっか帳尻を合わせてくれるもんだが、松子の場合、限りなく自分でその帳尻をフイにしているとこらがないではない。
全く、生きるのがヘタというか、わざわざややこしくしているというか。
いくつもいくつもあったその帳尻あわせのチャンスを自分で放り投げているような気がするね。
きっと、同じ題材でも浅田次郎ならもう少しいろんな意味で人情味を加えて、ウィットと救いをトッピングしたんではないかしら。その点が、主人公松子の甥の世代を持ってきて狂言回しにしているんだけど微妙にそれは成功していない。

松子の人生に結局一番影響を受けたのが甥っ子かも知れないけど、そのこととほとんど関係なく、甥の恋人が自立して彼から去って行く、なんてのはどうも話としてわざわざここに入れ込む必要があるとは思えない。
松子の内面を甥が明らかにして行く格好で読者の前に露にしているけど、その手法は必ずしも成功していないという気がする。

他人の余りの不幸は、自らの幸福を再認識するという、そう言う効果を認める事はできますよねぇ。



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