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ささらさや (幻冬舎文庫)
加納 朋子
価格: ¥600 (税込) 文庫 出版社: 幻冬舎 発売日: 2004/04 ASIN: 4344405048 おすすめ度: ![]() Amazon ランキング: 105524位 発送可能時期: 通常24時間以内に発送 ![]() |
優しい語り口で語られるので安心して読んでいると、ふいに厳しい現実が垣間見えてドキッとさせられる、そんな作家だ。それでも読後感がいいのは、ご本人が人間に失望していないからだろう。ご夫君の貫井徳郎氏とは、一見、正反対の世界を書いておられるように見えるが、シュレーディンガーの猫とか、クドリャフカとか、たまに共通項を見出して、いいご夫婦だなあと勝手に納得している。
個人的に面白かったと問われればNoと言うよりない。ミステリとしては謎解き要素は可もなく不可もなしといったレベルだが、登場人物がそろいもそろって脳内がお花畑のようなおめでたい人たちばかりで、ストーリーやキャラクターに深みというようなものが全くないのである。
ではこの作品はどうしようもない駄作かというと、そうとも言い切れない。世の中には小説の中くらいおめでたい人ばかりで構成されたおめでたい世界で展開されるおめでたい話を楽しみたいという人がいるのも事実である。サザエさんを見て「家族の物語でありながらタラちゃんの苦悩やワカメの愛憎が全く描かれていない」などと言っても詮無いことである。
言うなればこの作品は砂糖をこれでもかとぶち込んだお菓子のような作品である。苦味やコクといった物を求める人にはお勧めできないが、「甘いもの大好き」という人なら食べてみる価値はあるだろう。
ではこの作品はどうしようもない駄作かというと、そうとも言い切れない。世の中には小説の中くらいおめでたい人ばかりで構成されたおめでたい世界で展開されるおめでたい話を楽しみたいという人がいるのも事実である。サザエさんを見て「家族の物語でありながらタラちゃんの苦悩やワカメの愛憎が全く描かれていない」などと言っても詮無いことである。
言うなればこの作品は砂糖をこれでもかとぶち込んだお菓子のような作品である。苦味やコクといった物を求める人にはお勧めできないが、「甘いもの大好き」という人なら食べてみる価値はあるだろう。
自分がもし幼い子と妻を残して死ぬようなことになったら残された子と妻はどうなるだろうか。自分も同じように家族が自立するまで見守ってあげたい、助けてあげたいと思います。サヤとユウ坊がこの先ずっとずっと幸せになることを心から祈ります。
交通事故で死んだはずの夫が、どういうわけか成仏してなくて、周りにいる誰かの身体を乗っ取ってはサヤを助けてくれるというストーリー。連作短編です。ちょっと頼りないサヤは、彼らの助けあってか、少しずつ母親として成長してくのですが……。
サヤや夫より、周りにいる人々が好きです。お夏さんたち3人の老婆たちと、エリカ、息子のダイヤ。この5人が面白くて面白くて。特に老婆たちとエリカのやりとりは噴飯ものです。
最後の最後にはサヤがいいとこ見せてくれますしね。
サヤや夫より、周りにいる人々が好きです。お夏さんたち3人の老婆たちと、エリカ、息子のダイヤ。この5人が面白くて面白くて。特に老婆たちとエリカのやりとりは噴飯ものです。
最後の最後にはサヤがいいとこ見せてくれますしね。
僕が加納朋子さんを知ったきっかけは,ドラマ「てるてるあした」でした。そして,原作を読もうと思っていた矢先,本屋で見つけたのが,この「ささら さや」でした。その柔らかな響きのネーミングに惹かれ,読んでみようと思ったのです。その結果―どっぷりと加納ワールドに浸かってしまいました!
この作品は,「サヤ」の成長物語としての印象が鮮烈です。もちろん,加納さんお得意のミステリーの要素はふんだんに盛り込まれています。
未婚で男性の僕ですが,サヤ自身になりきったかのように,からだの芯から母親に同化できます。加納さんの表現力の秀逸さの表れでしょう。
そして,「トランジット・パッセンジャー」であったサヤの夫が,「トワイライト・メッセンジャー」として最後の贈りものをサヤに残そうとする場面では,愛する人を想う気持ちが切々と波のように押し寄せてきて,不覚にも涙ぐんでしまいました。文体は,決して感情的なものではないにもかかわらずです。特に,家族をお持ちの男性なら,お分かりと思います。
今後のサヤと,彼女を取り巻く人々の物語として,「てるてるあした」を続けて読むことをお薦めします。
この作品は,「サヤ」の成長物語としての印象が鮮烈です。もちろん,加納さんお得意のミステリーの要素はふんだんに盛り込まれています。
未婚で男性の僕ですが,サヤ自身になりきったかのように,からだの芯から母親に同化できます。加納さんの表現力の秀逸さの表れでしょう。
そして,「トランジット・パッセンジャー」であったサヤの夫が,「トワイライト・メッセンジャー」として最後の贈りものをサヤに残そうとする場面では,愛する人を想う気持ちが切々と波のように押し寄せてきて,不覚にも涙ぐんでしまいました。文体は,決して感情的なものではないにもかかわらずです。特に,家族をお持ちの男性なら,お分かりと思います。
今後のサヤと,彼女を取り巻く人々の物語として,「てるてるあした」を続けて読むことをお薦めします。
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