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喜びは悲しみのあとに (幻冬舎アウトロー文庫)
上原 隆
価格: ¥600 (税込)

文庫
出版社: 幻冬舎
発売日: 2004/03
ISBN: 4344405005
おすすめ度:4.0
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表現者の資質について(ありきたりな批評)
「友がみな」がとても良かったので期待して読んだが、それほどでもなかった。取り上げられたエピソードのインパクトが弱いせいかな、と思ったが、あとがきをよんで納得した。前作が評価されることで作者は自分の「テーマとスタイル」を手に入れ、同時に自信を得ることができたが、それと引き替えに創作の原動力となっていた劣等感を失う結果になった。先の見えない不安や寂しさを抱えて生きる無名の人々の視点に立つのが難しくなったのだ。もちろん、満たされない日々を過ごすのはしんどいことで、それを脱することができた作者には、おめでとうと言うべきなのかもしれない。
代わりに書いてあげればよかったかな。わたしはまだ、救われてませんから。
今読めてうれしい
私は今、20代後半。ふつーの会社員だ。

そんな私が、渋谷のキャッチセールス、老夫婦、多数の恋愛を重ねる女性、愛する会社の倒産を経験した人、離婚した人……、多様な人生を経験できるのが本書だ。

ノンフィクションだけに、語りに重みがある。普段の私にとっては風景として通り過ぎてしまうような人たちが、どんなことを考えて生きているのか。その一端にでも20代後半の今、触れることができた。そのことがとてもうれしい。




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