自分のことを書く以上は、著者本人によるバイアスがかかることは仕方がない。だが、この”作家”はそれが過ぎるのではないか。自分は全面的に無辜であり、区の福祉課は全面的に悪で一切話を聞かないという言い分は、容易に受け入れることができない。理があるなら、法的措置に訴えれば勝てるはずなのに、そのような様子がまったく見られない。
前作でも、ある出版社に就職したら数日で解雇された経緯が語られているが、理由がわからず要領を得なかった。牛丼をおごってくれる知人がいるのに、家に泊めてくれない。別の知人に借金を申し込んだら、長時間説教されたあげく貸してくれなかった。その説教の内容も語られない。著者は、不利な情報を隠していると考えられる。
ホームレス失格 (幻冬舎アウトロー文庫)
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