長谷川選手です。現地へのとけ込み方が一番進んでいるし、
知性とユーモアを感じさせます。
他の超一流選手のようにずば抜けたものを持っていない自分が
やっていくにはアジャストメント(適応)する力が必要と悟ります。
自分の弱点を冷静に分析し、処方箋を書いて、地道に実行するという
繰り返しなのです。何だか職場のPDCAサイクルみたいですね。
面白かったのは負け試合に中継ぎで登板した時の話。本来彼は自分を
外角勝負のピッチャーと位置づけていますが、この時は内角を
徹底的に攻めて、むしろそれでめった打ちになる事を望みました。
これで相手は長谷川がむきになって内角勝負をするピッチャーという
間違った情報が刷り込まれ、次回からの対戦で外角がより有効に
使えるという訳です。釣りでいうところの撒き餌でしょう。
目先の事だけでなく、より先のことを考えての準備が長いシーズンを
戦いぬくのに必要という教訓を読みとる事ができます。
1997年に渡米してから丸4年ずっと一緒にいつづけてくれた
奥様に感謝を述べるあたりは著者の人柄がにじみ出ている部分かも
知れません。これを書いた2000年末でイチローが1番または
2番を打てるチームに行くのがいいとコメントしていますが、
ずばり的中しています。
優れた洞察力と実行力、揺るがない信念を持っているのが分かります。



