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不倫と南米―世界の旅〈3〉 (幻冬舎文庫)
吉本 ばなな
価格: ¥560 (税込)

文庫
出版社: 幻冬舎
発売日: 2003/08
ISBN: 4344404173
おすすめ度:4.0
Amazon ランキング: 159845位
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フィクション丸出し
登場人物の思考や気持ちを無理矢理作り出しているようでリアリティーが感じられない。そもそもアルゼンチンと不倫を無理矢理くっつける必要があるのか。南米を舞台にしても、退屈な日本人の不倫話はやはり退屈だ。しかし、写真はすごくきれいである。観光ガイド本的な考えで書いたのなら成功だと思う。
南米に、いきたい
ただ、南米にいきたくなった。
題名が少し気になったけど、南米が日本から見てちょうど地球の反対側にあると思えば、すごく納得できた。
自然な異国情緒の実感が楽しい
 南米を舞台にしたストーリーが主に展開され、主人公は日本の女性ゆえ日本の生活での営み、人間関係が描かれたりとただの旅行小説でなく、物語の中に抵抗感がなく入っていけた。

 南米は異国情緒あふれる町であり出てくる地名、場所の雰囲気も日常とはまさに異なる空間でしかし、今、現在も存在している空間だ。主人公はそれぞれ、外から見たら小さいかまたはわりと重大かもしれない人生の悩み、ひっかかるものを感じている。夫に恋人がいたり、または結婚していても好きな人がいたり、または夫との生活に安らぎを感じている人がいたりする。主人公の女性たちは何らかのつながりで南米に行く。旅行、仕事など。
 小説には南米のすばらしい自然、遺跡、町並み、人々の生活などの風景の写真、挿絵もあり、短編のお話それぞれにおける南米、アルゼンチンなど、主人公たちの心の動きに影響を与えている空気を想像するのも楽しい。

 今、ある状態をあるがままに受け入れ、さびしかったり楽しかったりする日常の営みを、南の遠いそれでも確かに存在する異国の実感に触れることでさらにゆったりとした心でとらえていく気持ちにさせてくれました。

カラーの挿絵が美しいです
インパクトのある表紙だけでなく、本文中の挿絵もすべてカラーで、とても美しいです。南米をテーマに、少し不思議で、切ない短編小説が7編。挿絵のみならず、美しいアルゼンチンの写真が豊富で、最後に作者の旅エッセイもついています。
ビジュアル的にも楽しめる本です。
じっくり、静かに深く
原マスミさんの表紙やイラストが素敵。
挿入されているブエノスアイレスの街や人、イグアスの滝などの写真もいい。
南米に行ってみたくなります。

さて、肝心の内容ですが、短編集で、タイトル通り不倫や夫婦にまつわる話が収められています(ちなみに書名の「不倫と南米」そのものと同名の作品はありません)。

河合隼雄氏との対談(「なるほどの対談」)でばななさんが語っているところによると、南米文学のようなダイレクトな書名を付けたかったのだそうで、それでこのような書名にしたんだそうです。
不倫と言えどもばななさんですからドロドロはしておらず、話は淡々としていて、読み口はあっさりしてます。

でもたまにふとした箇所ではっとしたり、胸が痛くなるような、けれども静かな哀しさを覚えます。しかし不思議にからっとした明るさもあり・・・。
さらっと読めますが、何度も読み返してじっくり味わえる一冊だと思います。

なお、巻末には取材旅行の日程一覧が付いています。




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