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ダブルフェイス (幻冬舎文庫)
久間 十義
価格: ¥760 (税込)

文庫
出版社: 幻冬舎
発売日: 2003/04
ASIN: 434440355X
おすすめ度:3.5
Amazon ランキング: 590473位
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5何故彼女たちは夜の街に立っていたのか?
東京電力OL殺人事件をモチーフとしたフィクションである。
別にこの事件の真相に触れているわけではない。
キャリアウーマンの女性がネパール人のアパートで殺されるという事件がおきる。
そこで刑事が事件の真相を追っていくわけだが、その中で刑事たち、不法滞在のネパール人、ネパール人とかかわる日本人、被害者の人間関係、政治汚職やマネーロンダリング、薬物汚染、風俗事情など様々な要素を取り込んで物語はすすんでいき、あの事件の被害者をモデルにしたと思われる女性の他、キャリアウーマンとして男以上に働く二人の女性、(一人はストーカーにつきまとわれる刑事の恋人、もう一人は売春婦として生きるたくましいネパール人の女性など、したたかで強い女性が登場し、そういった女性の生き方にも重点を置いている。

小説を読みながら、あまりにも多くの事を詰め込みすぎ、とも感じたが、例の東電OL事件で世間でプライベートを面白おかしく書き立てられ二回も三回も殺された被害者と思しき人物をさげすむこと無く、非常に優秀で「できる」女性として描いていた事は好感がもてた。
そして彼女を決して哀れむことなく、彼女は人生をああいう形で謳歌していた、と感じさせたくれた。本当にそうだったのかは神のみぞしる、だが。
そして最後彼女が殺された理由を、刑事の恋人を通じて同僚刑事が語った一言。
あの一言で私は泣いた。実際、これに共感してくれる人は少ないとは思うが。少なくても私は救われた。

多くの事をつめこみすぎ、小説としての完成度は決して高くはないのだが、最後の一言があるから個人的に★5つで評価。
1ごった煮
例の東電OL殺人事件を題材にした刑事小説。
ホテトル、ストーカー、汚職、薬物など風俗題材や社会面ネタを目一杯に取り入れています。主人公の刑事の恋人がストーカーに付きまとわれますが、これが小説の約半分を占めますが、本筋のOL殺害事件とは何の関係もなく、何なのこれ?と思わされます。何でもかんでもぶちこめばいいというものでもないでしょう。新聞連載なので毎回読者の気を引かなければいけなかったのでしょうが、余りにもご都合主義の展開です。
4複雑にからまるものが解かれていきます
昼間は優秀なOL、夜はホテトル嬢の二つの顔をもった女性が殺された事件「東電OL殺人事件」をモチーフにして、新興宗教や不法滞在さらにはストーカー犯罪など現代の問題をちりばめている、それはやがてよみすすむうちにひとつの話に形作られる。まるで迷路のようとは使い古されているがまるでプラモデルのようだといえる内容です。文庫として厚いですがどんどんはまっていきます。

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