虚貌〈上〉 (幻冬舎文庫)
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「犯人に告ぐ」が今一だった為、この作者の作品はもう十分と思い暫く遠ざかっていたのだが、「火の粉」を読み、その余りにもの面白さにいてもたってもいられず、「虚貌」ついに読みました。残念ながら失敗です。一体作者は何を書きたかったのだろうか?理不尽すぎる犯行とトリッキーな復讐劇。死期間近の老刑事の捜査魂と犯人との心の交流(タイヤキのお礼かな---は最高)。それだけで十分満足出来る内容だと思う。朱音と湯本の話がうっとうし過ぎる(無駄でせっかくの作品がぼやけてしまう)と思うのは私だけだろうか?又最後朱音が心中しようとした心の変化が突通すぎてどうしても付いて行けない。相変わらず読ませるは十分あるので徹夜本だったが、苦痛本でした。
人物描写こそ雫井氏の本領ではないだろうか。
各登場人物の内面・背景を丹念に書き込むことでストーリーの厚みが増し、
読み手をグイグイ引き込んで行ってくれる。
そのことによって、対照的に唯一顔の見えない犯人像が一層際立ち、早く真実を知りたい
読者のページを繰る手を急かすのではなかろうか。
確かにトリック自体は突拍子もないというか、少々無理な感じはする。
でもそんなことは全く気にならなかった。
それはひとえに、前述のように登場人物たちに血が通っているからだろう。
雫井氏はまだ40歳代前半とのこと。
これからまだまだ氏の作品が読めるのが嬉しい。
各登場人物の内面・背景を丹念に書き込むことでストーリーの厚みが増し、
読み手をグイグイ引き込んで行ってくれる。
そのことによって、対照的に唯一顔の見えない犯人像が一層際立ち、早く真実を知りたい
読者のページを繰る手を急かすのではなかろうか。
確かにトリック自体は突拍子もないというか、少々無理な感じはする。
でもそんなことは全く気にならなかった。
それはひとえに、前述のように登場人物たちに血が通っているからだろう。
雫井氏はまだ40歳代前半とのこと。
これからまだまだ氏の作品が読めるのが嬉しい。
どうあがいても、転げ落ちていく人生に逆らえないひとりの男がいて、自分の意思ではなく犯罪に手を染めてしまう。本来の彼の性格なら、刑期を終えて罪を償い、ひっそりと余生を送るはずだが…。運命はそれすらも許してくれない。
いろいろな人間が皮肉にもかかわっていて、二十年前の事件がよみがえる。
この上巻だけでも次々と起きる新展開に、読むのをやめられません。岐阜や名古屋の知っている地名がたくさん登場するので、私にとって親近感がある小説でした。
いろいろな人間が皮肉にもかかわっていて、二十年前の事件がよみがえる。
この上巻だけでも次々と起きる新展開に、読むのをやめられません。岐阜や名古屋の知っている地名がたくさん登場するので、私にとって親近感がある小説でした。
これまで読んできた小説は、1,000冊以上。だから、よっぽど面白くないと内容を覚えていない。この作品もそう。何となく面白かったような気はする。でも、何か決定的なものが足りない。ミステリーにしては、内容が薄すぎる。ヒューマン小説としては詰めが甘い。どっちつかずの小説。もし、退屈で仕方なかったら、試しに読んでみていいかも。でも、多分、数日後には、内容を忘れていると思いますが。
ミステリーとして以上に人間の心の弱い部分をストレートに描いた作品であったと思います。
顔に大やけどの痕があるために看護師になれなかった少年、顔の痣をカバーマークで隠している刑事の心や
アイドルとして自分の顔に失望してしまった女性。
顔って何?作品は一貫してその提起を僕に突きつけてきました。
そして作品の中には多くの言葉に溢れていた。老刑事が、姉さんの話で
「個人の戦争はこうやって終わっていくんだろうな」とつぶやいたシーンが、
僕の中で最も印象に残ています。
顔に大やけどの痕があるために看護師になれなかった少年、顔の痣をカバーマークで隠している刑事の心や
アイドルとして自分の顔に失望してしまった女性。
顔って何?作品は一貫してその提起を僕に突きつけてきました。
そして作品の中には多くの言葉に溢れていた。老刑事が、姉さんの話で
「個人の戦争はこうやって終わっていくんだろうな」とつぶやいたシーンが、
僕の中で最も印象に残ています。





