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虚貌〈上〉 (幻冬舎文庫)
雫井 脩介
価格: ¥600 (税込)

文庫
出版社: 幻冬舎
発売日: 2003/04
ISBN: 4344403452
おすすめ度:4.5
Amazon ランキング: 50210位
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

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うーん?失敗!
「犯人に告ぐ」が今一だった為、この作者の作品はもう十分と思い暫く遠ざかっていたのだが、「火の粉」を読み、その余りにもの面白さにいてもたってもいられず、「虚貌」ついに読みました。残念ながら失敗です。一体作者は何を書きたかったのだろうか?理不尽すぎる犯行とトリッキーな復讐劇。死期間近の老刑事の捜査魂と犯人との心の交流(タイヤキのお礼かな---は最高)。それだけで十分満足出来る内容だと思う。朱音と湯本の話がうっとうし過ぎる(無駄でせっかくの作品がぼやけてしまう)と思うのは私だけだろうか?又最後朱音が心中しようとした心の変化が突通すぎてどうしても付いて行けない。相変わらず読ませるは十分あるので徹夜本だったが、苦痛本でした。
読み応えバッチリ!
人物描写こそ雫井氏の本領ではないだろうか。
各登場人物の内面・背景を丹念に書き込むことでストーリーの厚みが増し、
読み手をグイグイ引き込んで行ってくれる。
そのことによって、対照的に唯一顔の見えない犯人像が一層際立ち、早く真実を知りたい
読者のページを繰る手を急かすのではなかろうか。

確かにトリック自体は突拍子もないというか、少々無理な感じはする。

でもそんなことは全く気にならなかった。
それはひとえに、前述のように登場人物たちに血が通っているからだろう。

雫井氏はまだ40歳代前半とのこと。
これからまだまだ氏の作品が読めるのが嬉しい。
運命とは流されていくもの。
どうあがいても、転げ落ちていく人生に逆らえないひとりの男がいて、自分の意思ではなく犯罪に手を染めてしまう。本来の彼の性格なら、刑期を終えて罪を償い、ひっそりと余生を送るはずだが…。運命はそれすらも許してくれない。
いろいろな人間が皮肉にもかかわっていて、二十年前の事件がよみがえる。
この上巻だけでも次々と起きる新展開に、読むのをやめられません。岐阜や名古屋の知っている地名がたくさん登場するので、私にとって親近感がある小説でした。

悪くはない。でも何か決定的なものが足りない
これまで読んできた小説は、1,000冊以上。だから、よっぽど面白くないと内容を覚えていない。この作品もそう。何となく面白かったような気はする。でも、何か決定的なものが足りない。ミステリーにしては、内容が薄すぎる。ヒューマン小説としては詰めが甘い。どっちつかずの小説。もし、退屈で仕方なかったら、試しに読んでみていいかも。でも、多分、数日後には、内容を忘れていると思いますが。
ミステリーとして以上に人間の心の弱い部分をストレートに描いた作品であったと思います。
顔に大やけどの痕があるために看護師になれなかった少年、顔の痣をカバーマークで隠している刑事の心や
アイドルとして自分の顔に失望してしまった女性。
顔って何?作品は一貫してその提起を僕に突きつけてきました。
そして作品の中には多くの言葉に溢れていた。老刑事が、姉さんの話で
「個人の戦争はこうやって終わっていくんだろうな」とつぶやいたシーンが、
僕の中で最も印象に残ています。



虚貌〈下〉 (幻冬舎文庫)
雫井 脩介
価格: ¥600 (税込)

文庫
出版社: 幻冬舎
発売日: 2003/04
ISBN: 4344403460
おすすめ度:4.0
Amazon ランキング: 54773位
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

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おもしろかったけど…
上巻を読んで凄く期待してました。
でも話が進んでいくうちに、あれ?死んでる?え?まさかそんなもの?
っていう感じで結局自分が期待していた方向とは違く終わってしまいました。
確かにおもしろいですし、予想を裏切るって所ではすごいような気もしますが、
やはりこの本は荒の物語にして欲しかったってのが本音です。
いやこれはこれでおもしろいんですけどね。
だまされた感…。
上巻はとても面白かったし、ストーリー展開にぐいぐい引き込まれました。
しかし、結末は…。
病と闘いながらも、残された時間をこの事件の解決にかける滝中刑事の執念にはとても心を打たれたのに、犯人の人間像はいまひとつ伝わらなかったのが残念です。
衝撃的な始まり方だっただけに、読み終えた今は、キツネにつままれたような読後感が。
どの作品も出足と結末の評価が違う。
雫井氏の書き出しはいつも凄い。ぐんぐん引き込まれてしまう。しかし結末はいつも「あれっ?」、「何でこうなるの?」と、とても惜しいと思う。柔道選手のドーピングも、この美濃加茂の放火事件も、元裁判官と隣人の事件も、万年筆と学校の先生の日記の話も、どれも非常に惜しいと思う。雫井氏の作品よりも、実際の事件簿、新潮45編集部編の新潮文庫の4冊の方がずっと怖いし、まともである。
現代版怪人二十面相
 (上)冒頭の衝撃的なシーンが、プロットの妙を示唆しており、登場人物達の描き方がなかなかリアルで、ぐんぐんと読む者の心を捉えていく。このようなことは殺伐とした現代に起こりうる可能性を内蔵している。この巻では、似顔絵が一つの伏線として用いられている。
 
 (下)上巻の惨劇の真相が少しずつ見えてくる。癌に侵された老刑事のキャラクターが実にいい。読み進むうちに「えー、こんなことあり」と思ったりするが、ストーリー展開が面白く、一気に読み終えました。「火の粉」に次ぐ著者の傑作。
ちょっと強引?
読書仲間のタカオカさんのおすすめで借りて読みました。一気に読める作品で、週末に上下巻読破しましたが、上巻の途中でほぼ正確に犯人とオチが解ってしまいました。それでも、自分の推理が当たりがどうか確かめようと最後まで読ませるというところがこの作品の魅力なのでしょうか?冒頭のお風呂の中で少年が歌っている「チャッチャラッチャ~」の意味が読後に解り、筆者の遊び心も見えます。登場人物の係わりがちょっと強引かな~?運命的でもあるけど、そこまで世間は狭くないでしょ。これだけの特殊メイク技術があれば、日本映画もオスカー獲れます。なんぼなんでも、実生活の中ではバレるでしょ。雫井さんの他の作品も読んでみよう。



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