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アメリカ人はバカなのか (幻冬舎文庫)
小林 至
価格: ¥560 (税込)

文庫
出版社: 幻冬舎
発売日: 2003/04
ISBN: 4344403401
おすすめ度:4.0
Amazon ランキング: 165513位
発送可能時期: 在庫あり。

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読んだ人はまず行けない
 メディアだけでは知りえない、アメリカ社会の実態が書かれている。
この本を読んだ人は、アメリカに絶対行きたいと思わないであろう。
其れと同時に、日本人として生まれ育ち、幸運だったと実感するに違いない。

 人種差別・極限の貧富の差・市場原理主義などがうごめく米国社会の中で、
アメリカ人は「アメリカンドリーム」を未だに信じ、支配者に騙されているという
自覚がない。逆に、貧乏から脱却できないのは自己責任であると、都合良く洗脳されて
しまっている。よって、そんなアメリカ人に、著者小林は「アメリカ人はバカなのか」と、
大いに疑念を抱く。

 しかし、それにしてもどうして小林は、そのような状況のアメリカへ行き、自身のキャリアアップを図ろうとしたのか。
他に、もっと良い国はなかったのか。 

 

 
とても参考になります
数年の留学や駐在では、なかなか経験できない裁判、解雇、医療など一通り現地人と同じことを経験されており、また東大卒だけあって、それぞれ個人的体験を統計などで裏付けており、読みやすく説得力のある本でした。通常こういった本だと、うらみつらみでバランスを欠くか、数値やグラフだらけの無味無臭のものになりがちですが、構成もしっかりしており、自己分析もしっかりしており、なかなか才のある方だと思いました。

アメリカに長年住む人は、すっかりバナナになるか、すっかり反米になるかですが、どちらの人の意見も、あまり参考になることがありません。それは、反米親米にせよ個人的体験か数値の裏付けのない仮想ばかりでモノを語るからです。

これはこれからアメリカへ行く人、もしくは長年住んでいる人、どちらの人にもオススメの本です。
意気投合
 著者は東大卒、元プロ野球選手、コロンビア大院卒、大学教員。ああそうですか、頭もよくスポーツマンのMBAのエリートさんが御宣託をたれてくれるわけですか・・・と思って読んだが、十分後にはすっかり著者に意気投合していた。
 新しい角度からアメリカを見ることが出来た。価値のある内容だと思う。
 
上位20%が米国富の93%を持っているアメリカ
アメリカ文化を理解しようシリーズ@

ちょっと古い本だったが悪くない。おもしろい。

上位20%が米国富の93%を持っていると言うアメリカの
勝利主義・金銭感覚についての表記がオモシロかった。

特に印象に残ったのは二点。

○資金で制す選挙

先日2008年のの選挙戦の報道が日本でも始まりだしたが、
「世界一の民主主義アメリカ」と言われながら、
選挙資金の大きさで大統領が決まるといっても過言ではないようだ。

過去の例を見てきても選挙資金を跳ね返し、大統領に上り詰めた人はほぼいない。
ジョンマケインさんは選挙資金を持たない候補者として惜しかった。

他の本も見ても、選挙が金にまみれている話になると、彼の話が必ず出ているようだ。

○アメリカ人は貯金しない
これもまたアメリカ人と日本人が良く比較に出されるが、
アメリカ人は銀行に貯金しないで運用する、または使いきる。
一方で日本人は金利が無いに等しい銀行に貯金する。

アメリカ人は仮に破綻しても政府がサポートするであろう会社に投資した方が
良いとの見方。自己の資産に貪欲である。

というか賢い。
私怨に終わらぬ貴重な体験談
いわゆる私怨から出た本である。
それは当然で、私怨でもなければ本の一冊など書けないだろう。
単に「野球出身の著者が選手を断念してアメリカへ行ってインテリになったんだけど愛想をつかし、挫折して帰ってきた」という以上に、評価に値する。
ここで重要なのは、「インテリになった」ように著者自身が思った、というところが「私怨」の発生地点だということだ。
「単にアメリカに行った」というだけでここまで私怨が発生するわけではない。
著者は、「他のアメリカ人と同じ」土俵に立ったつもりでいたからこそ、「挫折」と「私怨」を感じたのだ。
「アメリカにはいろんな人種がいるから、自分のような日本人にも同じ土俵が用意されているはず」という著者の先入観が、「白人優先社会」であったことに打ち砕かれ、「私怨」が発生した過程が明らかにされる。
「公共サービス」すら何度もねじこまないと正常に提供されない、とか「アメリカは日本と比べてなんと暮らしにくい」と感じるのは当たり前だが、何よりも著者が耐えられなかったのは「白人至上主義」であり、「生まれつき(のようにすら見える)競争意識」だった。
「親しくなったように思っていたのに、自分を陥れた」とか、「打ち解けたと思っていたのに、抜かりなく出し抜いた」とか、スポーツ選手出身の著者はそういう西洋流個人主義に対する用意ができていなかったのだ。
著者はこういった白人のやり方を嫌い、アジア系の人とつるむのがほっとするようになる。
ここでは、いろんな人種が混在していると、自然に似たような人種どうしでつるむようになる、というキレイゴトを排した指摘がされており、これは映画「クラッシュ」や「24時」にも描かれたような、異文化・異人種混在社会の難しさを日本人の言葉で体験的に語った貴重なものである。
古くは夏目漱石や遠藤周作もそうだが、あれはヨーロッパであったから、「アメリカ」に対する経験談としては傾聴に値する。



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