冒頭のレイプシーンが生々しく、ちょっと女性の友人には貸せないなあって感じの本ですが、かつて黒鷲と呼ばれた黒木の姿は見ごたえ十分です。
新堂作品の醍醐味を堪能したい方、本作は本当におすすめです。
ろくでなし 上 幻冬舎文庫 し 13-3
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冒頭からいきなり新堂節全開で、黒鷲と呼ばれた不良債権の切り取り屋・黒木の婚約者がレイプされる、胸くその悪いシーンからこの作品は始まる。それから二年、黒木はソープ嬢と同棲しながら便利屋を営んでいるが、ふとしたきっかけから復習劇を開始する。レイプ事件の裏に何かがありそうなミステリ的要素に、カラスに啄まれる死体や使用済み生理用品を漁るストーカー、麻薬中毒者の幻覚など、生理的嫌悪感を催す描写が絡み合い、ストーリーが展開していく。この著者でしか描けないと思われるような上巻である。
(下巻のレビューに続く)
(下巻のレビューに続く)
新堂冬樹の文章の得意技、傍線の使用がこの「ろくでなし」で初登場。
煙草ーウソを付く証拠。みたいに単語と文章を傍線でつなぎその場を的確に
切り取る表現方法に魅力を感じる読者は多いと思う。
煙草ーウソを付く証拠。みたいに単語と文章を傍線でつなぎその場を的確に
切り取る表現方法に魅力を感じる読者は多いと思う。
婚約者を目の前でレイプされ昔の「黒鷲」と呼ばれていた頃の冷血男と化す黒木の復讐劇。
いまの新堂作品の基盤は本作で完成した感さえする。おすすめです。



