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アンテナ (幻冬舎文庫)
田口 ランディ
価格: ¥630 (税込)

文庫
出版社: 幻冬舎
発売日: 2002/06
ISBN: 4344402472
おすすめ度:4.0
Amazon ランキング: 38590位
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兄弟の愛の形が見える1冊です。
話の内容は、10年以上前に突然行方不明になった妹をずっと探し続けている主人公が偶然紹介された女性によって変わっていく様を、神隠し的なこの事件をネタにしようとしているテレビ局の人や、妹がいなくなってから生まれた弟などを通して描かれている。

人間の頭頂葉はアンテナとなっていて、自分が本当に知りたいと思えば“アンテナ”が反応して他人の“アンテナ”と共感できるという。

妹がいなくなってから、なぜいなくなってしまったのか知りたいと思い続けたので、主人公の“アンテナ”はいつしか成長していく。
“アンテナ”が成長するにつれて夢の中で、行方不明になった妹の生き写しとして育てられた、弟と「共感」できるようになり少しずつ真実が見えてくる。

妹を大切にしたいという兄の気持ち、自身を遮っていたものが無くなりエネルギーに満ち溢れていく人間のさま、がこの本を読んで強烈に印象付けられました。
現代のお伽噺は電磁的に進行する
田口ランディのこの3部作の主人公達は、皆、他者との深い関係性を削除しつつ生きているような気がする。
この2作目のアンテナもそうだ。
が、削除(Delete)しきれない関係性がどうしても存在し、それに絡めとられる事により、行き詰まりを起こす。
その行き詰まりの解消がこのアンテナの物語のような気がする。
その解消の仕方は、非常に過激であったり、奇異なものであるような気がするのに、彼女の筆にかかると全てが必然で、あるべき帰結のように思える。
3作目まで、一気に読める本である。
うーん…
コンセントに比べると、物足りない‥
妹の所在とか、内容上どうでもいいのかもしれないのは分かるけど、最後でわだかまる
アンテナ
初めて作者の作品に触れたのが、この「アンテナ」でした
消えた妹、新興宗教にのめり込む母、発狂した弟。
そして主人公もSMにはまっていく。
家族はまさしく狂気の中にいて、それでも安定に向かっているという不思議な気持ち
うまく言えませんが、胸を締め付けられるような切なさ、作者の世界観が頭の中で循って
読み終えてすぐは、とにかく圧倒されて声が出ませんでした。
読後、主人公の荻原祐一郎を愛しく思えました。
なんともいえない不思議さ
物語の発端は15年前に妹が布団から突然消えてしまった事である。
妹の失踪以来、家庭は崩壊し、のろわれたような家から逃げようとする主人公。
妹の失踪は主人公自身の心理にも大きく関わり、もがく中、大学の同僚、SMの女王、新聞記者、医者、風水師などが、直接的、又間接的に主人公を当時の真相に近づけていく。
とにかく不思議な話である。
思いがけないラストであり、実際どこかにこの世と違った世界をつなぐアンテナが存在するのかもしれないと感じた。



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