雫井修介といえば、現在公開中で何かと話題の映画
『クローズド・ノート』の原作者。
私も今回の映画で著者のことを知ったというわけで。
クローズド・ノートは観てもいないし読んでもいないが
デビュー作である本書はおもしろい。
ドーピングと柔道というあまり他では見かけないテーマ。
ラストにかけて驚愕の新事実がでてくる。
これで終わりかと思えばさらに出てくる出てくる。
これぞミステリの醍醐味。
長編とまではいかないが文庫本で500ページ弱に及ぶ。
それでも長く感じないのはそのテンポの良さか。
遠まわしな展開はなくストレート。
以前読んだ『火の粉』 もかなりおもしろかったし
他の著作にいやでも期待してしまう。
栄光一途 (幻冬舎文庫)
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今、最も脂がのってる作家の一人である雫井脩介のデビュー作です。
柔道コーチの望月篠子が、ドーピングをしている選手の調査を行う。
体育会系の人間関係や、迫力ある試合の描写など、柔道を知らない
人が読んでも充分楽しめます。
「虚貌」や「火の粉」で感じた、読者に思わずページをめくらせる力を、
すでにデビュー作から身に付けていたようです。
ただ、登場人物たちの行動には、そこまでする必然性があるのか?
という疑問が残りました。
それに、叙述ミステリーを読み込んでいる人なら、途中でピンとくる
物があると思います。まあ、そんなことは気にせず、最後の結末を
楽しむのが正しい読み方かも知れませんが。
逆境の中で一所懸命頑張っているヒロインの篠子は、つい応援したく
なります。篠子に協力する友人の佐々木深紅も良い味を出しています。
シリーズ第二作の「白銀を踏み荒らせ」も読んでみたくなりました。
柔道コーチの望月篠子が、ドーピングをしている選手の調査を行う。
体育会系の人間関係や、迫力ある試合の描写など、柔道を知らない
人が読んでも充分楽しめます。
「虚貌」や「火の粉」で感じた、読者に思わずページをめくらせる力を、
すでにデビュー作から身に付けていたようです。
ただ、登場人物たちの行動には、そこまでする必然性があるのか?
という疑問が残りました。
それに、叙述ミステリーを読み込んでいる人なら、途中でピンとくる
物があると思います。まあ、そんなことは気にせず、最後の結末を
楽しむのが正しい読み方かも知れませんが。
逆境の中で一所懸命頑張っているヒロインの篠子は、つい応援したく
なります。篠子に協力する友人の佐々木深紅も良い味を出しています。
シリーズ第二作の「白銀を踏み荒らせ」も読んでみたくなりました。
オリンピック柔道81キロ級の有力候補である二人の「シンジ」。ドーピングしているのはどっち?そして通り魔的暴行を繰り返しているのは・・・?
引退した金メダリスト・現コーチの望月篠子が、友人の女剣士・佐々木深紅らとともに調査に乗り出す。
おもしろい。柔道なんて特に興味もないのに、どんどん世界に入り込んでしまう。それは筋の楽しさはもちろんだけど、登場人物がみんな、魅力的で一癖あるやつらだから。
主人公・篠子と深紅たち、女探偵?四人組。類型的でない個性がそれぞれにあり、好感度が高い。いつの間にか感情移入して、キレ者の彼女らに喝采し、無鉄砲な彼女らにはらはらしてしまう。どんどん動いてくれるから、ページをめくる手が止まらない。
闊達さを装い大言を吐く信司。寡黙で何を考えているのか判らない新二。どちらも腹に一物ありそうで、うさんくさく怪しい。
篠子たちに気持ちが入ってるから、ものすごく真剣に「ドーピング野朗はどっちだ!?」と考えてしまう。
その他のわき役の面々も、「いるねーこんなん!」って感じのおっさんたちで、すごーくリアル。(特に菊原。こんな人・・・いるよね!?)
そして!!素晴らしいのは、柔道の試合場面。生中継の谷亮子の試合を見てるくらい、手に汗握ります。すごい迫力。圧巻です。
ラストもかなり衝撃的。・・・を・・・させなくてもよかったんでは・・・。でもまあ、後味の悪さの残る結末を、うまく光の見える方向へ導いてまとめてるとは思う。
読了後、柔道にちょっと興味が湧いてる自分を発見すると思います。
引退した金メダリスト・現コーチの望月篠子が、友人の女剣士・佐々木深紅らとともに調査に乗り出す。
おもしろい。柔道なんて特に興味もないのに、どんどん世界に入り込んでしまう。それは筋の楽しさはもちろんだけど、登場人物がみんな、魅力的で一癖あるやつらだから。
主人公・篠子と深紅たち、女探偵?四人組。類型的でない個性がそれぞれにあり、好感度が高い。いつの間にか感情移入して、キレ者の彼女らに喝采し、無鉄砲な彼女らにはらはらしてしまう。どんどん動いてくれるから、ページをめくる手が止まらない。
闊達さを装い大言を吐く信司。寡黙で何を考えているのか判らない新二。どちらも腹に一物ありそうで、うさんくさく怪しい。
篠子たちに気持ちが入ってるから、ものすごく真剣に「ドーピング野朗はどっちだ!?」と考えてしまう。
その他のわき役の面々も、「いるねーこんなん!」って感じのおっさんたちで、すごーくリアル。(特に菊原。こんな人・・・いるよね!?)
そして!!素晴らしいのは、柔道の試合場面。生中継の谷亮子の試合を見てるくらい、手に汗握ります。すごい迫力。圧巻です。
ラストもかなり衝撃的。・・・を・・・させなくてもよかったんでは・・・。でもまあ、後味の悪さの残る結末を、うまく光の見える方向へ導いてまとめてるとは思う。
読了後、柔道にちょっと興味が湧いてる自分を発見すると思います。
どこまで意図したものかわかりませんが、主人公の篠子がワトスン役で、脇役の深紅
がホームズ役という、珍しい作品でした。
夢枕獏ばりの臨場感ある柔道シーンは圧巻で、デビュー作としては上々です。
強引にサプライズを求めすぎ、最後がバタバタになったのはご愛嬌。
辻投げを繰り返す犯人の視点からの描写が挿入されるたび、これはどんでん返しがく
るなぁ、とわかるのですが、結末はちょっとやりすぎの感があります。
ただ、読者を飽きさせない工夫と意気込みはしっかり伝わってきました。
非常に描写力のある作家さんです。「犯人に告ぐ」まで一気に読まなくては。
がホームズ役という、珍しい作品でした。
夢枕獏ばりの臨場感ある柔道シーンは圧巻で、デビュー作としては上々です。
強引にサプライズを求めすぎ、最後がバタバタになったのはご愛嬌。
辻投げを繰り返す犯人の視点からの描写が挿入されるたび、これはどんでん返しがく
るなぁ、とわかるのですが、結末はちょっとやりすぎの感があります。
ただ、読者を飽きさせない工夫と意気込みはしっかり伝わってきました。
非常に描写力のある作家さんです。「犯人に告ぐ」まで一気に読まなくては。
「火の粉」を読んで雫井氏のファンになり、他の作品も一気に読んでしまいました。その中のひとつが「栄光一途」です。柔道界のドーピング問題を題材にしたサスペンスものですが、人をひきつける文章力と人物描写には天才的なものを感じます。結末はちょっと強引なところもありますが、読者を本の中に引きずり込む技は(いつのまにか寝技にもっていかれたっていう感じかな?)一流です。ですからどんな展開になろうと最後はお手上げ状態で私は全く気になりません。どんな批判があろうと雫井流を押し通して欲しいと思います。星四つにしたのは、これからの期待が大きいからです。早く次回作を書き上げてください!!



