ありえない出会いからありえないシチュエーションが続きながら、
物語が進むんだが、
最後に電車の中で不覚にも涙を流してしまいました。
恋人よ〈上〉 (幻冬舎文庫)
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男女の劇的な出会いと別れ、その後の愛の工面の道程。それらどの場面においても、野沢尚のドラマツルギーとしての辣腕ぶりをみることができる良作である。
その礎となるのは、如才ない登場人物の造形と洗練された数々の台詞である。
泥沼にはまり込むような愛憎劇を描きながらも、彼の真意は「純愛」にあるのだと思う。
私書箱を使った文通も黄色いハンカチといった古風な小道具を用いたのも、そうした意図の表れなのではないか。
苦しさ、哀しみの中にも「安息の地」があることを諭したくて、囁きかけるようなタイトルが付けられたのだと思う。
その礎となるのは、如才ない登場人物の造形と洗練された数々の台詞である。
泥沼にはまり込むような愛憎劇を描きながらも、彼の真意は「純愛」にあるのだと思う。
私書箱を使った文通も黄色いハンカチといった古風な小道具を用いたのも、そうした意図の表れなのではないか。
苦しさ、哀しみの中にも「安息の地」があることを諭したくて、囁きかけるようなタイトルが付けられたのだと思う。
人の思いは不変ではない。だが、結婚相手が別の人を愛していると
分かったとき、人は冷静ではいられない。けれども愛永は静かに去って
いった。わめいたり取り乱したりしないということが、かえって愛永の
心が受けた衝撃の深さを物語っている。夫と別れた後、孤独を抱え
ながら生きている愛永の姿に胸を打たれる。ドラマ化を前提に書かれた
作品という印象は否めないが、ラストはやはり泣けた。愛永が本当に
幸せな気持ちだったのか、それを考えると哀れで切なかった。
分かったとき、人は冷静ではいられない。けれども愛永は静かに去って
いった。わめいたり取り乱したりしないということが、かえって愛永の
心が受けた衝撃の深さを物語っている。夫と別れた後、孤独を抱え
ながら生きている愛永の姿に胸を打たれる。ドラマ化を前提に書かれた
作品という印象は否めないが、ラストはやはり泣けた。愛永が本当に
幸せな気持ちだったのか、それを考えると哀れで切なかった。
小説にしても、ここまで現実味の無い小説をさらりと書いていて嫌味が無いのは野沢尚のセンスだろう。現実味の無さが自然とそれが当然であったかのようにことが運ぶ、登場人物の心理描写は素晴らしい。あぁ、そういうこともあるんだろうなぁと妙に納得させられる。
心だけで燃える炎。身体という一線を敢えて越えないその恋愛とはいかなるものか。
本当の愛とは何かを考えさせられる一冊。一度読み始めたら止まらない。
心だけで燃える炎。身体という一線を敢えて越えないその恋愛とはいかなるものか。
本当の愛とは何かを考えさせられる一冊。一度読み始めたら止まらない。
この物語に登場する航平という人に恋をしてしまいました。
こんな人が現実にいたら一生を預けたいと思います。
こんな人に愛され過ごせたら短い人生でも十分幸せかもしれません(号泣)
こんな人が現実にいたら一生を預けたいと思います。
こんな人に愛され過ごせたら短い人生でも十分幸せかもしれません(号泣)



