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わたしのマトカ
片桐 はいり
価格: ¥1,470 (税込)

単行本
出版社: 幻冬舎
発売日: 2006/03
ISBN: 434401135X
おすすめ度:4.5
Amazon ランキング: 11813位
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片桐はいりの強い好奇心と生命力
私はあまり本を読む方ではなく、読むのも遅いのですが、面白さに引き込まれるように一晩かけて一気に読みました。
読み始めで、全編フィンランド旅行記で占められているのかな、と思ったけれど
そうではなく、所々でベトナム・台湾・舞台での国内巡業、帰国後・・・等々の片桐はいりの今迄の旅行記が散りばめられてます。

フィンランドの人たちの性格や表情、日本人の書店や映画の撮影現場でのそれら、のみならずカラス・カモメ・スズメ・犬に至るまでの観察力。
何よりもハプニングやリスクがありそうな場所でさえも、自ら積極的に楽しみに行っているような強い好奇心。
この方は、普段の生活からあらゆるものをよく見て、よく感じてるんだな、と思いました。
その国に滞在してる期間に、骨の髄までしゃぶりつくような旅行をしてるんだな、と。
家に帰りたいと思ったことがない、という一文も印象的でした。
文章の表現力があるからか、フィンランドには行ったことがないのに、その土地の空気や食べ物の味なんかを自分も体験したような気持ちになりました。
天は二物を与えちゃったなぁ。
日本を代表する個性派女優が「かもめ食堂」の
ロケのために滞在したフィンランドでの日々を綴ったエッセイ。

私は特に彼女が人の良いおじさんのファームの
ロッジに泊まってフィンランドサウナを体験するエピソードが大好きです。

ハッとするほどの文才と独自の視点に唸る、名著です。
天は二物を与えちゃったなぁ。

タイトルの「マトカ」の意味は、
読んでからのお楽しみに。
ゆっくリズムな「マトカ」を楽しめます。
映画のロケで約1ヶ月間をフィンランドで過ごしたことを中心に、身近な街並み風情や庶民のソフトな生活空間を伝えています。
海外では日本のような分・秒単位といったせっかちでデジタル的な規則正しい動きでものごとが進むのではなく、「時間」の感覚が異なり、アナログっぽく、ゆったリズム、スローライフであるとのこと。
「マトカ」とはフィンランド語で「旅」のことだそうですが、日常の生活を離れてみると、見るもの、聴くもの、香るもの、感じるものすべてに目新しさがあり、新鮮な感性に浸ることができるのだと思います。
本書も流れるような自然体、1/f波長で書かれており、折りに触れて今までの旅エピソードなどもあり、のんびりした気分で読むのにいいと思います。
旅と食べ物とそして、片桐はいり。
さくっと読める文章だが、物足りない感じでは決してない。

文章にはその人の人格が表れると言うが本書は正にその通りかもしれない。

片桐はいりというひとつの個性が飾り気のない文章と供に時に爽快なまでに伸び伸びと闊歩する。
飾り気がないのに何故か引き込まれる。文章に、片桐はいりという人物に。
それを魅力というならばそうなのかもしれない。
それも天性の。

多分、普通の人が書いたエッセイなら面白い、で普通に終わっていたかもしれないが、読みながら時々頭の片隅に片桐はいりが登場し想像に色をつけてくれるのでまた一歩踏み込んだ楽しさがあったのも確かだ。

それもすべて片桐はいりという個性派女優だからこそ成せる業なのかもしれない。
もちろん、読み物としても十分に面白い。
一読あれ。
個性的
本当に、期待を裏切らない内容でした。
外見からくるインパクトにも負けない文章。
旅の思ひ出はどれもがインパクトのあるものでした。
たくましいし、おとこらしいかも。
自分では決してできない体験だけど、だからこそ
楽しく読むことができました。



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