カオス
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魔窟新宿歌舞伎町を舞台に腕っぷしと度胸の良さでのしあがってきた鉄と学。そこに絶世の美貌をほこるニューハーフのタマゴ(名前です)がからんで物語は進んで行く。麻薬をめぐる攻防、産めないことはわかっていてもどうしても子供が産みたくて神や仏、あらゆるものにすがりつくタマゴ。物語のテンポはいいんですが、全体的に散漫な感じは否めません。特に終盤は原稿用紙が足りなくなったのかしら(笑)と思えるくらいバタバタっと進んでしまうので残念。同じ作者の「血と骨」や「闇の子供たち」ぐらいのヘビー級を期待すると物足りなさを感じると思います。同じ歌舞伎町を舞台にし、在日や外国人達の攻防を描いたものであれば、馳星周の「不夜城」、「鎮魂歌 不夜城2」のほうが話の練り具合、登場人物の造型力も上ですし、おもしろいです。「血と骨」はとても私にとって衝撃的な作品ですので、この作者の次回作に期待したいと思います。
在日韓国人の学英と鉄治が裏社会でノシ歩く。そこに愛欲とだましあいがからむ。ニューハーフのタマゴというキャラクターが目立っている。
人間のギラギラしたところがたくさん描かれているが、焦点が絞られていなくて散漫な印象を受けた。「在日」という焦点が薄れているせいかもしれない。ギラギラしたアイデンティティーが、「在日」というレッテルをつけていない分、わかりにくい。現在の「在日」の人たちがアイデンティティーを別に見出そうとしていることを反映しているのだろうか。
カオスというタイトルから、そもそも焦点を当てた人物などいないのかもしれない。でも「血と骨」のような生々しさ・わかりやすさに欠ける。
人間のギラギラしたところがたくさん描かれているが、焦点が絞られていなくて散漫な印象を受けた。「在日」という焦点が薄れているせいかもしれない。ギラギラしたアイデンティティーが、「在日」というレッテルをつけていない分、わかりにくい。現在の「在日」の人たちがアイデンティティーを別に見出そうとしていることを反映しているのだろうか。
カオスというタイトルから、そもそも焦点を当てた人物などいないのかもしれない。でも「血と骨」のような生々しさ・わかりやすさに欠ける。



