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永遠の旅行者 (上)
橘 玲
価格: ¥1,680 (税込)

単行本
出版社: 幻冬舎
発売日: 2005/07/26
ISBN: 4344010116
おすすめ度:4.0
Amazon ランキング: 61401位
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静かな小説、でも特異な感じ
元弁護士が主人公です。同僚の女性弁護士も登場します。弁護士の描き方がかなりリアルです。話は、読み終わってみるとふーんといったところなのですが(正気なところ)、そこに至る過程で、ニューヨークあり、ハワイありと海外の雰囲気も楽しめ、またサスペンスの要素もあり、謎解きの要素もあり、ときどき作者ならではのコネタも満載で、楽しく読めました。
読んで損はないかと思います。
この作者ならでは小説です。
文学発ではない小説
いわゆる「文学な」書きようの小説でありません。
やや気恥ずかしくなるような書きようの箇所がないわけではありません。
しかし面白く読めました。
酷評レビューもありますが、そういう方は本書の著者のタイプをまったく前提に置かず評価しています。
著者は小説家といった文学者ではないのです。
本書を典型的な文芸モノとして考えると間違った評価尺度になってしまいます。
経済や投資の周辺解説を小説風に仕上げた作品なのです。
だから経済や投資に関心がある人が読めば随分と楽しい内容のはずです。
民法など法律も存分に出て来ます。
法律に関心がある人にもお薦めです。

ps:
本書を買おうか読もうかどうしようか迷っていましたが、アマゾンの「のえさん」のレビューを読んでようやく買いました。
「のえさん」のレビューには「書物の持つチカラ」が書かれています。
細かなことよりもそういうことが一番大切だし貴重だと思います。
同じようなことをご自身の体験として作家・宮本輝さんもNHK番組内で語っていました。


橘玲って、投資家?小説家?一体何者
橘玲って、全然知らなかったけど、「黄金の羽根」シリーズを1冊読んで、そのお金に対する哲学が、非常に分かりやすく、自分の人生感にもぴったり合っていたので、小説も読んでみようと思ってこの本を選んだ。
はっきり言って小説としては期待していなかった。本の紹介で、孫娘に税金を払わずに相続させる話と知っていたので、その辺りの解説が書いてあるんだろう、遺産相続のノウハウを小説として書いたんだろうと思っていた。
いやいやどうしてどうして、ミステリーとしても一級品である。主人公の真鍋がいいし、精神を病んだ「まゆ」の描写もいいし、アメリカの友人もいい。ストーリーも凝っていて、シベリア抑留から始まって、嫁の殺人、息子の破産、息子の失踪、孫娘の精神疾患と盛り沢山だ。早速「マネーロンダリング」もこれから読もうと思う。
どうしてここまで橘氏は書けるんだろう、橘氏とは一体どうゆう人なんだろうと調べてみたが、よくわからなかった。これだけ才能があると、生きていて楽しいだろうなあ。著者には本格的に小説を書いて欲しいと思った。
私は好き
この本を読んだのは病院のベッドの上でした。ミステリーとしてはもう一捻りと思いますが登場する人物が皆素敵で良い。読後に爽やかな気持ちになった。眠れない夜、待合室の薄い灯りの下でこの本を読む事が私の癒しであり救いだった。本にはここではない何処かに読者を連れて行き楽しかったと現実に還す力が必要だと思う。この本にはそれがあると思います。
シンフォニーを感じた
 すばらしい展開力とディテールの描写の冴え。シンフォニーを感じた。音楽のような小説だった。
 作者である橘玲氏の圧倒的な物語を生み出す力と筆力、先進的な時代観を感じた。すばらしい。



永遠の旅行者 (下)
橘 玲
価格: ¥1,680 (税込)

単行本
出版社: 幻冬舎
発売日: 2005/07/26
ISBN: 4344010124
おすすめ度:4.0
Amazon ランキング: 20863位
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金融テクニックを超えた物語の面白さ
上巻に引き続き著者の構成力のすばらしさに脱帽してしまう。エンタテインメントとして完成度が高いだけでなく、純文学的な思索が深く感じられる。一人の老人に歴史とからませて人生を語らせる事によって、小説は物語として一般化される。

4年ぶりの小説だが、これほどまでに成長するものだろうか。前作は金融関連のテクニックがメインのエンタテインメントで、物語はそれを薄く色づけるものでしかなかった。しかし、今回は物語の部分が非常に厚く繊細に作り上げられていて、金融関連のテクニックはそれを彩る副菜になっている。著者の力量が小手先のテクニックを必要としなくなったのだと思う。
話が唐突に展開
 上巻の印象は変わらない。

 ラストに向けて、物語がご都合主義で唐突に展開し、小説として楽しめない。

 小説という形式は失敗だったといわざるをえない。
次回作に期待したい。
上巻以上に金融に関する記述が少なかった。というより、ほとんどなかった。

読み物としてまあまあ面白かったと思うが、橘氏に期待されるのはやはり金融に関する記述だと思うので、
そういう意味では少し残念な気がした。

次回作に期待したい。
時間を忘れて読んでしまいました!
久しぶりに読んだ小説とあって、どんどん内容に引き込まれました。
小説の中にワインやウィスキーが出てくるので、僕もワイン片手に読みました。
気が付けば、深夜3時。
酔いもまわらず、読んでしまいました。
税金を払わずに生きていくための法律的な裏づけなども詳細に書かれてあり、法律に興味が湧きます。
また、今でも影響が続く戦争についても、書かれてあります。
壮大な小説であり、海外旅行に行く時の飛行機の中で読むのが最適かもしれませんね。
最後に、主人公のような生き方を実際にしている人がいるのかどうかは、わかりません。
法律上は出来たとしても、立法側も知恵を絞るのが仕事。
だから、主人公のような生き方はかなり難しくなっていくように思えます。
現実にこのような生き方をしている人がいたら、一度話を聞きたいですね。
橘玲節炸裂!!
ある意味「事件」はおまけで、筆者が他の本で書いている生き方を実現するとどうなるかが書かれている。豪華な別荘を安く借りられたり、高級車がただで使い放題だったりはご愛敬だが、主人公のまわりの人間関係や金の稼ぎ方を見ていると、「頭が良くて有能でいい人」でなければ「永遠の旅行者」として楽しく暮らすのは難しいようにも思える。すくなくとも主人公は全然孤独とは思えない。
 楽園での生活と都会で朽ちていく姿を並べて、さて、あんたはどうする?、と問われている気がする。



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