最先端医療、ヒトゲノムと超感動といった、何となく大げさな広告を見て買いました。リズムは良く面白い。ただしこれが子供向けのアニメのような物語なら・・・。人間設定が浅く父親との関係のエピソードも特に珍しくないパターン化された良く使われる人間関係であり、全体的に浅く、安っぽい。
極めつけは傷ついた主人公の男性が暗い部屋にこもっている所に助けに来る元気の良いはつらつとした女性を描く辺り、男の子供じみた理想をそのまま現してしまったようで練りが足りない。そのようなところから、あくまでも漫画のように楽しむなら、まぁまぁ、といった感じです。最初から最後までストーリーの練りが足りない感がぬぐえませんでした。
罪人(とがびと)の愛
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最先端医療の覇権争いと、それに否応なしに巻き込まれてしまった男女の愛を巡るミステリー小説。最先端医療といっても身構える必要は全くなく、特別な知識や理解力がなくても充分に楽しめるプロットだ。
「(ヒトゲノムの解読、遺伝子の機能解析などの)技術を真に高度化し、その使い道を決定するのは研究者ではない。ずっと健康でいたい、もっと長生きしたいという人間の欲望なのだ。人間が望み、欲する限り、研究者たちはいつか必ずそれを実現する。」
最先端医療は、健康に長生きすることを可能にする一方、「神の領域」に踏み込む倫理的な問題を常に内包している。主人公もその狭間で揺れ動く。
医療は命を救うが、魂は救えない。愛し、愛されることでこそ、魂は救われるのだ。
先端のバイオ技術を絡めたミステリー&恋愛&主人公の成長物語。企業の描写がリアルで、登場人物の心の闇が上手く描けていて、面白く読みました。
うちは夫婦で、読み終えた本を交換して感想を話し合うことが多いのですが、妻の感想は私よりシビアでした。妻は「ヒロインが非現実的すぎる」と言ってました。
確かに、美しくて強くて勇気があって、しかも主人公を好きになってくれる女性なんて、男にとって都合がいいかもしれないなあと思いました。でも、男性作家の小説には、大抵、こんな感じのヒロインが出てきます。不細工なヒロインには、感情移入しにくいですから、仕方ないと思います。
私は星4つ、妻は2つという評価だったので、平均をとって3つにしました。



