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廃用身
久坂部 羊
価格: ¥1,680 (税込)

単行本
出版社: 幻冬舎
発売日: 2003/05
ISBN: 4344003403
おすすめ度:4.5
Amazon ランキング: 281783位
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すごかった。
立ち読みした時にはノンフィクションかと思った。
なんだこれ!?こんな事件あったか?
と表紙をもう一度見返してみると
「久坂部羊」
「破裂」の著者だった。

漆原医師の観察記録(?)形式で物語りは進んでいく。
なるほど、もし自分が麻痺を起こしたら
「Aケア」をしてもらおうかなどと考えるくらい
素晴らしいことだらけ。
でも心の中で、なぜか不安はずっと解消されない。
どこかで漆原医師が狂気に駆られているように
思えてならないのだ。

物語の後半も興奮は収まらず
一気に読み終えてしまった。
なんだかクラクラしてしまった。
「介護」というテーマ自体が
単なるフィクションとして
片づけられない「現実」だからだろう。
騙されました
全く新しい実験小説。
奥附が騙し的に使われている。
この久坂部さんが書いたにもかかわらず、小説自体が別の人が書いたような作りになっているため、最初は戸惑ってしまう。
(わかりにくくてすみません…)

話の内容は、老人の麻痺した手足を根元からバッサリ切ってしまった方が介護も楽になり、自身の床ずれなども良くなり、心臓から送りだされる血液が無駄なところにはいかなくなるため、脳にいい刺激になって、ボケていた人がちゃんと物事の判断がつくようになったり…という何かむちゃくちゃな理論を組み立てた医者が、実際に何人もの老人を手術してしまい、その結果…というものだ。

そもそも「この話はフィクションです」とか書いてあるわけではなく、ある医師の告白…のような書き方なので、途中までは「本当にこんな事があったのだろうか…」と迷ってしまうほどリアルであった。

なおかつその医師が自殺してしまい、その手記をなんとか世に出したいと思って色々と取材していた編集者の手記も続けて出てくるのだから、もうだまされてしまっても仕方ない感じ。

で、最後の奥附がその医師と編集者の連盟になって終わっていて、次のページをめくれば久坂部さんの本当の奥附がある…という状況。

現役の医者と言うだけあって、すべてにおいて表現がリアル。それでいてあまり専門的ではないというのも入り込んでしまう要素なのだろう。
この人の「まず石を投げよ」を読んで買ってしまった本だが、しばらくこの人の本を読み続けてみたいと思った。
フィクションだったとは
このレビューを見るまでノンフィクションだと思っていました。
漆原夫婦の自殺を止められなかった矢倉氏に同情していました。
でもよかった。不幸な慎君はいなかったんだね。
衝撃のデビュー作
 読んだ後、ひたすら怖かった本というのは久しぶりだった。内容はもう語り尽くされているので省くが、作者は医師として、まじめに高齢化社会の解決法を模索し、問題意識投げかけている。実際にやりかねないからね、この国は。幸い、まだ介護をするはめにはなっていないが、そうなったとき繰り返し頭に浮かんできそうで、今から怖い。
度肝抜かれた!
まさに度肝を抜かれました!!!
私は、この本と同じような介護の仕事をしています。実際に、マヒや、硬縮で、不自由にしている方をいつもいつも見ています。私は自分がそのようになったら、この本の、A(切断)ケア、S(人口肛門など)ケア、デス(死)ケア、全部考えれると思います。選択肢は多いほうがいいし、それで、自分も周りも楽になれるのなら、タブーではないと思います。職場でほとんどのスタッフで回し読みしましたが、ほとんど全員、賛成でした。全員、目からウロコの考え方の本でした。
いろいろな考え方ができること、いろいろな選択肢が考えられること、それが、大事だと思います。みなさんも、この本を読んで、真剣に、グロテスクに、老後を考えましょう!



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