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白銀を踏み荒らせ
雫井 脩介
価格: ¥1,785 (税込)

単行本
出版社: 幻冬舎
発売日: 2002/03
ASIN: 4344001710
おすすめ度:3.5
Amazon ランキング: 109605位
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5『栄光一途』のその後
 『栄光一途』のその後ですね。望月 篠子が再び登場です!この本を読む前に、『栄光一途』の一読を!その方が、主人公が柔道技で身を守ったり、親友の深紅の技など、違和感なく読めると思います!
 主人公:望月 篠子は結局、柔道界から身を引き、自分探しの旅でフランスに来ていた。親友の深紅の計らいで、アルペン高速チームへ勧誘される。兄の事故死がトラウマとなり、実力を出し切れない石野マーク選手へのメンタルトレーニングの依頼であった。
 ところが、調べていくうちに、それが単なる事故ではなく、ある秘密組織が絡んていることが分かり――。そして、主人公にも敵の魔の手が迫る!!
 『栄光一途』の時にも感じましたが、キャラ的には主人公より、親友の深紅の方が断然光っていますね!!このまま、シリーズ化もあり?!と思うのですが・・・。
1驚くほどつまらなかった
作家にはいろいろなタイプがあり、平凡な作家がある作品をきっかけに大化けすることがあるのだと、この作品で知った。作者で言えば、この作品の次の「虚貌」が、そのきっかけにあたるのであろう。
「虚貌」以降の、「火の粉」「犯人に告ぐ」はいずれも秀作であり、お薦めできる作品であるが、この本は、驚くほど退屈だった。どこかで面白くなるかとしれないと、2週間かけてなんとか300ページまでたどり着いたが、そこで断念し、残りの200ページは読んでいない。
作者には失礼かもしれないが、こちらも時間とお金という対価を払うわけだから、厳しいレビューにさせてもらいました。
4外国人アスリートたちの関西弁に「なんでやねん」
 現在ブレイク中の雫井さんですが、この小説は初期の作品で、デビュー作「栄光一途」の連作となっており、前作同様スポーツ界に渦巻く陰謀を描いたサスペンス小説となっています。
 もちろんこの本だけで充分面白いのですが、出来れば前作を読んでからのほうが楽しさ数倍といったところですね。
 その理由は、物語自体もなかなか面白いのですが、なんと言っても本シリーズの魅力、お篠&深紅(みく)の妙なコンビネーションが面白いのです。 元柔道界の星、望月篠子。しっかりしているのですが何処か抜けていて愛嬌を感じるお姉さん。佐々木深紅、女性剣道界のトップの実力者でその技は実力派男性剣士にも引けはとらないという猛者。しかしながら見た目は小柄で物言いと物腰はしっかりしているのか楽天家なのか、いまひとつつかみきれない鬼平ファンの女性。
 前作はどちらかというと深紅さんのほうがいいとこ取りで主人公はどっちだといった感じでしたが、今回はバランスよく二人の魅力が描かれており、彼女たちの陰謀に立ち向かっていく姿が描かれています。
 テーマ的にはハードですが文体など描き方は極めて明るく書かれており、前作のちょっと重いラストに比べて、近作は読後が非常に爽快なのはいい感じです。
 この二人の名(迷!?)コンビの活躍をまた読みたいところ。次回作を期待といったところでしょうか。
3雫井脩介 スポーツサスペンス第二弾!!
デビュー作「栄光一途」(柔道)に次ぐスポーツサスペンス第二弾。ヨーロッパ(とくにオースリアやドイツなど)のお家芸であるアルペンスキー界に彼らを脅かす日本人(石野兄弟)選手が誕生した。日本人初の金メダルをなんとしても阻止しようとヨーロッパの競技関係者は組織ぐるみで妨害工作を行う。そして兄の石野ケビンが競技中に転倒事故で死んだ。「栄光一途」で活躍した篠子と深紅の迷(?)コンビがこの事故の真相に迫るのですが・・・さて。
前作を読んでない人もそれなりに楽しめますが、やはり前作から読んだほうが3倍楽しめます。ただ、アルペン競技というマイナーな題材のために好き嫌いがあるかもしれません。でも、あえてこのようなテーマに挑戦するのが雫井氏の魅力です。同氏がこれまでに出品された5作品のうち、この「白銀を踏み荒らせ」を最後に読んだせいか他作品と比べてしまい、同氏の持ち味である展開の鋭さにやや欠ける面も見られ、星3つにしました。でも、読む価値は十分にあります。
4実に後味がいい
スキーのアルペン競技を題材にした作品。
兄の死から立ち直れない弟、マーク。そのマークをカウンセリングする篠子。この作品の前作は読んでなく、篠子が柔道界から離れた理由などわからない部分もあるが、読んでいたらわかる気がする。
兄のケビンの死は、事故などではない。

その核心に迫っていく、最後の展開は実に見事である。ぜひともシリーズの前作、栄光一途も読みたいと思う。


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