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ムボガ
原 宏一
価格: ¥1,680 (税込)

単行本
出版社: 幻冬舎
発売日: 2000/09
ASIN: 4344000285
おすすめ度:5.0
Amazon ランキング: 77959位
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5中年バンドを通して外国人就労問題と農業問題を描いた感動作!
 茨城県北常陸市に在住する中年アマチュアバンド・コレステローラーズは、夏祭りのステージに立っていた。夕方から始まるカラオケ大会に備えたステージでは客も僅かで20分の演奏時間だったが、演奏直後に一人の外国人がステージ前まで飛び出してきて踊り出し、それにつられて人も集まり出した。その外国人ムボカと知り合ったバンドのメンバーだったが、ムボガの勧めでムボガの故郷のアフリカの音楽祭に出演することが決まった。そしてメンバーはアフリカに着くとVIP待遇でのスーパースター扱いで、音楽祭のステージも大盛り上がりとなった。そして有頂

天となって帰国したコレステローラーズのメンバーだったが、日本では全く注目されておらず、ムボガが勤めていた会社をクビにされていた。その彼らは日本デビューを目指し、メンバーそれぞれに職を捨て、家族を故郷に残して上京するが、マスコミの陰謀と思える出来事などで、デビューすらままならない状態に。その東京でムボガと再会し、外国人労働者を対象としたライブを行なおうと企画するも、不法滞在の多い外国人労働者がライブに集まりたくても集まれない状態に。そんな中、ライブを決行するがそのライブの時にメンバーの故郷である北常陸市では大洪水が 起こっていた……。

 物語は中年アマチュアバンドの天国と地獄が描かれているだけでなく、外国人労働者問題、日本の農業問題などが複雑に絡んでいる作品で、それぞれの厳しい現実問題をうまく小説として表現しています。ラストで描かれる災害で様々な問題が解決してくれてもいるのですが、日本が抱える様々な問題点をエンターティメント小説として描いたことには大きな評価を与えたい作品です。幾つか中途半端な部分というか、東京でのマネージメントの部分や、ムボガがクビになった様子での細かな描写が無かった欠点も感じられましたが、読後も印象に残った好作品でした。


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