ロサンゼルス国際空港から成田国際空港までの日系航空会社のジャンボジェットのフライトの出発から着陸までを舞台にした小説です。
機長、女性副機長、機関士、客室乗務員、リベラル思想の持ち主である若いアメリカ人女性搭乗客、何者かから命を狙われている謎のロシア人搭乗客などが、フライトがバードストライクにより遅れたことにより、思いもかけぬ運命に巻き込まれます。
ジャンボジェット内での爆発、燃料系のトラブル、それを察知した日米政府の要人、管制官や自衛隊、米軍、新聞記者などさまざまな人たちの思惑を巧みに描写しながら、小説は進んでいきます。
また、話の本筋を乱さずに、登場人物の過去の描写も描かれ、そのことにより、より一層小説世界にのめり込めます。
最後には、全ての謎が明らかになるのですが、その点、少し説明が蛇足なようにも感じてしまいました。
(読者の想像の余地を奪ってしまっていると言うか・・・、まあこの点は人それぞれの好みの問題だと思いますが)
なんでもこの作品は、この著者のデビュー作とか。
楽しみな作家さんが出てきてくれました。
霧のソレア
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単行本として出版するにあたり、改題したとのことだが、出版社は編集・校正をきちんとしなかったのであろうか?とにかく文章としてヒドいし、キャラクター設定も信じられない…の一言につきます。小説としての基本文法を守り、その上で読者を良い意味で驚かせるようなことをしていただきたいものです。また、効果的な話を書きたいのであれば、コントラストは強くした方がいいでしょう。テロリストや植物状態の妻を持つ機関士が不幸になるよりは、幸せな人たちが恐怖の体験に巻き込まれた方ががインパクトがあるのに、いきなりこのパイロットは嫌われている、みたいな滑り出しを読めば、あまり期待できないことは最初から分かっている話ではありますが。
飛行機の爆破テロからはじまって、米軍にCIA、
さらにはアメリカやら北朝鮮やらロシアやら各国の政府が乱入してきて、
とにかくスケールの大きな話になってます。
国際政治の大風呂敷とも言うべきで、思惑の絡み合いの描写は
なかなか引き込まれました。
それよりも飛行機の機器に関する薀蓄が細かくて細かくて、眩暈がします。
ただ、人物の描写の稚拙さが惜しいです。
男性陣の「うむ」とか「これはいかん」とか「そうはさせないぞ」とか
女性たちの「もうチャンスはないわ」「だめよ」「〜かしら」とかいうセリフも、
このあたりが新人作家なのかなぁって思ってしまいます。
美人の副操縦士やアテンダントからして、ありがちを通り越して
なんか男の妄想だなぁってキャラなんですね。
日本の大臣や自衛隊の人々も、割り当てられたせりふを言うために出てきている、
という印象だけの人物たちになっちゃってます。
フライトに関する描写に比べて、人物たちがうそ臭く薄っぺらいのです。
その辺でひっかかって、引き込まれていたのに戻されたりするので、
惜しいです。
さらにはアメリカやら北朝鮮やらロシアやら各国の政府が乱入してきて、
とにかくスケールの大きな話になってます。
国際政治の大風呂敷とも言うべきで、思惑の絡み合いの描写は
なかなか引き込まれました。
それよりも飛行機の機器に関する薀蓄が細かくて細かくて、眩暈がします。
ただ、人物の描写の稚拙さが惜しいです。
男性陣の「うむ」とか「これはいかん」とか「そうはさせないぞ」とか
女性たちの「もうチャンスはないわ」「だめよ」「〜かしら」とかいうセリフも、
このあたりが新人作家なのかなぁって思ってしまいます。
美人の副操縦士やアテンダントからして、ありがちを通り越して
なんか男の妄想だなぁってキャラなんですね。
日本の大臣や自衛隊の人々も、割り当てられたせりふを言うために出てきている、
という印象だけの人物たちになっちゃってます。
フライトに関する描写に比べて、人物たちがうそ臭く薄っぺらいのです。
その辺でひっかかって、引き込まれていたのに戻されたりするので、
惜しいです。
緻密なメカニズムの描写が素晴らしい。
突っ込みどころも満載だが、読んで損はない。
というか・・・女性副パイロットの凛々しい姿に惚れた(笑)。
次回作を待つ。
突っ込みどころも満載だが、読んで損はない。
というか・・・女性副パイロットの凛々しい姿に惚れた(笑)。
次回作を待つ。
日本ミステリー大賞新人賞受賞した作品なので手にした。
新人賞受賞作品だと踏まえて読まないと、作品自体はそれほど惹きつけられない。
作品に粗さが所々にあり読む手が止まるのもある。117頁など機体の説明文が小説なのに約1頁も挿入される。国家レベルの騒動(?)に民間人が巻き込まれる題材なのだけど、リアリズムに拘った意気込みが作品全体に空回りした感じなのかもしれない。
眠れないほど夢中にさせるパニック小説ではなかった。
新人賞受賞作品だと踏まえて読まないと、作品自体はそれほど惹きつけられない。
作品に粗さが所々にあり読む手が止まるのもある。117頁など機体の説明文が小説なのに約1頁も挿入される。国家レベルの騒動(?)に民間人が巻き込まれる題材なのだけど、リアリズムに拘った意気込みが作品全体に空回りした感じなのかもしれない。
眠れないほど夢中にさせるパニック小説ではなかった。



