ボランティア・スピリット
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初読みの永井するみさん。本作品は4年余り雑誌に連載されてたものだが、全体の構成もよく、主要登場人物が上手く繋がっており、読み進めていくうちに、徐々に筆者の筆力アップが垣間見られたような気がした。文章は読みやすくサクサク読めました。
まず、先生側の日本人と生徒側の外国人とのお互いの視点のバランスが絶妙!
生徒の配偶者や恋人の行動も滑稽に描いている点も見逃せません。
女性3人(道子・静乃・香美)それぞれの志願動機からして三者三様で面白い。
特に道子!のキャラ設定は全体を通して最も光ってるように思える。
ひとことで本作品の特徴を言えば、人間のいやらしさ・醜さ・弱さを『ボランティア=善行』という鏡を通して鋭く抉り出している点だと思う。
各編におけるラストの締め方も適度にぼかして、却って印象的なものとなっている。
読後、偏見や差別に対する認識が変わった人も多いはず。
初読みの永井するみさん。本作品は4年余り雑誌に連載されてたものだが、全体の構成もよく、主要登場人物が上手く繋がっており、読み進めていくうちに、徐々に筆者の筆力アップが垣間見られたような気がした。文章は読みやすくサクサク読めました。
まず、先生側の日本人と生徒側の外国人とのお互いの視点のバランスが絶妙!
生徒の配偶者や恋人の行動も滑稽に描いている点も見逃せません。
女性3人(道子・静乃・香美)それぞれの志願動機からして三者三様で面白い。
特に道子!のキャラ設定は全体を通して最も光ってるように思える。
ひとことで本作品の特徴を言えば、人間のいやらしさ・醜さ・弱さを『ボランティア=善行』という鏡を通して鋭く抉り出している点だと思う。
各編におけるラストの締め方も適度にぼかして、却って印象的なものとなっている。
読後、偏見や差別に対する認識が変わった人も多いはず。
表題の「ボランティア・スピリット」の主人公道子は、この作品では専業主婦のアイデンティティの一つとしてボランティアを嫌々ながらしているステレオタイプの中年女性なのですが、この作品や、他のいくつかの作品中で、なかなかいい味を出しています。他にも、道子と対象的に積極的に日本語教師のボランティアをやっている香奈という若い女性や、ナディームという中東出身と思われる日本語学校の生徒のエピソードなど、連作ならではの繋がりのある魅力が出ていると思います。
「隣人」「天使などいない」もお勧めの短編集です。



