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千年紀のベスト100作品を選ぶ (知恵の森文庫)
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丸谷さんの愛読者だったので期待してよんだところ大はずれ。まず、本を選んでいるのかと思いきや、音楽あり、建築あり、絵画・映画ありと一体何を選んでいるの?これなら料理やスポーツや戦争も選んでもいいのでは?これだけごちゃまぜだと選んだ基準がさっぱりわからず、単に3人の自己満足としか思えない。作品の紹介も短く、全く読者にどこがいいのか教えようという姿勢が見えない。愛読者だけにあまり言いたくはないが、大物3人が俺たちはこんなに何でも知っているぞというだけの本。これなら仲間内でやってくれ。
この手の本は誰からも満足されることはありえないので、「あの本がなぜ」というような不毛な話はなしにして、冒頭に収められている鼎談にしても、そのあとのランキングにしても楽しめるうちは読み進めばよいし、読み進めるのがつらいほど納得できなければそこまでして読むこともないだろうしで、読むという行為そのものになぜか倦怠感のようなものを感じた時に最適な書物ではないでしょうか。結論から言って本書は、ラテンの本が「百年の孤独」と「伝奇集」くらいしか入ってないことが残念でしたが、概ね説得力がありましたし、一冊ずつの書評もその評者との取り合わせの妙もを興味深く、たいへん楽しめました。ただ、千年紀と銘打っているので仕方ないのかもしれませんが、この三人で選ぶのなら言葉を扱ったものに限るとかの括りがあってもよかったのではないでしょうか。風呂敷が大きすぎるような気がしました。
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